昔からライブ苦手で、ほんとライブが怖くて怖くて仕方なくて
––––あとは全体的に曲調がハードすぎないというか、わりとBGMとしてもフィットするような感じはどこかある気がしていて。
僕がいつも心がけているのは、聞き流せる音楽にしたくて。そういう意味では、日常が遂に夢に突入したというか、ずっと夢見ているような状態で、まさに中二病っていう言葉がぴったりだと思うんですけど(笑)。僕の曲って注意してないとどんどん流れていってしまうと思うんですよ。そんなに耳に残らないというか、流れていく感じで。でも、全て凄くこだわって書いているし、深い意味も散りばめてあるんです。でも、聴く人が聴いたら、聴き流せるような曲を作りたいなっていうのはあって。
SALU – “堕天使パジャマ”
––––そこまで配慮した曲作りをしているんですね。ふつうだったら耳にとっかかりが残るような工夫を用意したりすると思うんです。
そうですね、あとから振り返って、「結構いいんじゃん」って思ってもらえる程度がいいと思っています笑。だから結構ナメられる事が多くて、「なんかSALUって大したことねーなー」って思われることが多いんですけど、「いやいや、まだ気づいてないだけですから」って言いたいですね(笑)。
––––緻密に構成された詞でありながら、音楽として聴き流せるような工夫をしているのは巧みですねSALUさんの魅力として、もうひとつライヴがあると思うんですが、今後ツアーも回られるという事なので、どんなライヴになるかを聞かせていただけますか?
僕昔からライブ苦手で、ほんとライブが怖くて怖くて仕方なくて。やんなきゃいいんですけど、やりたくて。ライブ前はすごく緊張するし、やってるときも常に客観的に見てしまう瞬間があるし……。でも、去年のAKLOさんとツーマンでやったライブあたりから、緊張感はあるんですけど、そういう恐れとかネガティブなものがなくなってきたんです。今まではバンドで半生、半音源みたいな感じだったんですけど、今回はDJと僕だけっていうはじめてのフォーメーションで挑むライブになるんで、今までよりもさらに生身の僕でぶつかりにいくライブになると思います。間違いなく、新しいSALUとしてのライブをお見せすることができます。
––––楽しみです! 先ほど、夢が日常になったと仰っていましたが、現時点でのSALUさんの夢を教えてもらってもいいですか?
夢ですか……。電車に乗れなくなるぐらいビッグになれればいいなあって思いますね(笑)。今だと余裕で乗れちゃうんで(笑)。
(text by Yu Nakazato)