——では具体的に曲についてお聞きします。5曲目の“Dear My Friend”はシリアスな歌詞とポップなトラックの対比が印象的です。

そうですね、一番シリアスな曲かもしれないです。このトピック自体はずっと形にしたくて。このトラックを作ってくれたSho Kamijoさんは去年の僕のワンマンライブの時にギターを担当してくれた方で。で、Shoさんともずっと「曲作りたいですね」という話をしていて。で、最初二人で東京の外れにあるすごい寂しいボロボロのスタジオに二人で入って。その時にこの曲の原型ができたんですけど、最初は全然違うことについて歌っていて。「何もしない日曜日」っていう、このトラックの雰囲気にあった今より切なさが少ない歌詞とトラックだったんです。でも明るいトラックに明るい歌詞乗せても面白くないなって思い始めちゃって、“Dear My Friend”っていうトピックがあったんで、一回全部書いてあるのを取り払って、もう一回書いてみたら、最初から最後までほぼ一筆書きで30分くらいで書けて。

——歌詞の内容は具体的なことなんですか? 

そうですね。(このアルバムは)全部、特定の人に向けて歌っています。その友達に対してずっと伝えたかったことがあるんですけど、もうちょっと手遅れで伝えられないから、曲に乗せて音楽に乗せて……アウトプットすることになっちゃったみたいな感じですね。

【インタビュー】SALU新作、友達に向けた“Dear My Friend”、“First Dates”を深掘り!【SALU WEBインタビュー曲解説WEEK】 interview_salu__R7A7066-700x467

——6曲目の“First Dates”はMVのオチが爆笑でしたよ。

iPhoneのサイズのInstagramとかSnapchatっぽいおしゃれな今風の感じで、女の子とデートしててっていうのだけじゃつまんないと思ったので、最後にオチをつけたくて。「(デートしている)彼女が『えっ?』て言う人だったら、いいんじゃない?」って、僕が提案して。いろんな方に声をかけた中で、あさみさん(浅見千代子)が快諾してくださったんです。

——こういうちょっとユーモアのある曲を入れたのは?

2、3年前からこういう感じの曲を作りたかったんですよ。デートのことについて歌ってて、なんも考えないでドライブで聴ける曲で、ライブでもアコーステックギターと自分だけで成立するぐらいの。でも、なかなかそれができる人と出会わなくて。今回、この曲と4曲目の“SPACE”はSUNNYBOYさんが担当してくださっているんですけど。SUNNYさんとスタジオに入って、1曲目に“SPACE”ができたんですけど、もう2時間半とかで。すごく自分と合うなと思って、2回目は、かねてからやりたかった“First Dates”の案を出したら、最初の「こういう感じかな?」っていう時点でもうイメージとぴったりで。

——歌詞も以前から温めてたんですか? 

そうですね。めちゃくちゃフレッシュな付き合いたてか、まだ付き合ってないくらいの感じの二人と、付き合いが長くて週末一緒に出かけるのは男の方がちょっとめんどくさいなっていう二人のことを同じ曲て描きたかったんです。

——映画を想起させるくだりが出てきますね。

結構映画好きで。タイトルは敬愛するアダム・サンドラーの『50回目のファーストキス』の洋題『50 First Dates』から取りました。アダム・サンドラーさんはかなりロマンチストだと思うのですが、コメディの中にロマンスとか感動を入れ込むうまいんですね。その感じを自分の曲でも表現したかった。全編歌うけどヒップホップらしい引用をしたりするバランス感がいいかなと。

——確かにここであんまりハードコアな人入れてもちょっと違うし(笑)。

シド&ナンシーとか、ボニー&クライドとか言われても、ちょっとね(笑)。

——最後に、アルバム・リリース後の展望も聞かせてください。

まず、6月22日(木)にワンマンライブをやります。今回ワンマンは東京だけで、夏にはフェスなどに出させてもらって、秋ぐらいにツアーをやろうと思っています。それと同時進行で、今新しい曲がたくさん出来てきていて、次のアルバムを今年中にリリースしたいって思ってるところですが、まずは今回表現したかったことを表現しきったので、『INDIGO』をどうぞよろしくお願いします。

【インタビュー】SALU新作、友達に向けた“Dear My Friend”、“First Dates”を深掘り!【SALU WEBインタビュー曲解説WEEK】 interview_salu__R7A7142-700x467 【インタビュー】SALU新作、友達に向けた“Dear My Friend”、“First Dates”を深掘り!【SALU WEBインタビュー曲解説WEEK】 interview_salu__R7A7212-700x467 【インタビュー】SALU新作、友達に向けた“Dear My Friend”、“First Dates”を深掘り!【SALU WEBインタビュー曲解説WEEK】 interview_salu__R7A7183-700x467 【インタビュー】SALU新作、友達に向けた“Dear My Friend”、“First Dates”を深掘り!【SALU WEBインタビュー曲解説WEEK】 interview_salu__R7A7196-700x467

SALU WEBインタビュー曲解説WEEK

『INDIGO』リリース連動企画 各メディア展開中!

MTV:2017.05.22(月)公開

解説曲:#1 WALK THIS WAY / #2 LIFE STYLE feat. 漢 a.k.a. GAMI, D.O
MTV

EMTG MUSIC:2017.05.23(火)公開

解説曲:#3 TOKYO / #4 SPACE
2017.05.23(火)公開
EMTG 

Qetic:2017.05.24(水)公開

解説曲:#5 Dear My Friend / #6 First Dates
Qetic

ミーティア:2017.05.25(木)公開

解説曲:#7 Good Bye / #8 2045
ミーティア 

M-ON! MUSIC:2017.05.26(金)公開

解説曲:#9 夜に失くす feat. ゆるふわギャング (Ryugo Ishida, Sophiee) / #10 Butterfly / #11 東京ローラーコースター feat. FRAME a.k.a FAKE ID for Refugeecamp
M-ON! MUSIC 

RELEASE INFORMATION

『INDIGO』

2017.05.24(水)
SALU
初回盤(CD+DVD) ¥3,700(tax incl.)/TFCC-86587
[amazonjs asin=”B06Y1NKZF5″ locale=”JP” title=”INDIGO(初回限定盤)(CD+DVD)”]
通常盤(CD) ¥2,900(tax incl.)/TFCC-86588
[amazonjs asin=”B06Y1MVWL9″ locale=”JP” title=”INDIGO(通常盤)”]
iTunes詳細はこちら

EVENT INFORMATION

SALU LIVE 2017 -INDIGO-

2017.06.22(木)
OPEN 18:30/START 19:30
渋谷WWW
ADV ¥4,500
SALU
ゲスト:漢 a.k.a. GAMI / D.O / ゆるふわギャング / FRAME a.k.a FAKE ID for Refugeecamp
詳細はこちら

EVENT INFORMATION

AIMING HIGH HAKUBA(エイミング・ハイ・ハクバ)

2017.07.01(土)
OPEN 12:00/START 13:00/END 20:00(予定)
白馬ジャンプ競技場(長野県北安曇郡白馬村北城3476)
一般チケット:¥5,000
グループチケット 4名分 ¥18,000
スチャダラパー、水曜日のカンパネラ、SALU、渋さ知らズオーケストラ、藤井隆、ZOMBIE-CHANG
※中学生以下は保護者の同伴に限り入場無料

主催:AIMING HIGH HAKUBA実行委員会
共催:白馬村観光局 / 白馬村
協力:白馬観光開発株式会社 / 八方尾根開発株式会社 / 八方尾根観光協会 / 白馬村振興公社 /
白馬国際トレイルラン実行委員会 / ヤフー株式会社 / 株式会社ユーフォリア / 株式会社ラストワンマイル / キョードー北陸 (順不同)
企画制作:Qetic株式会社 / 株式会社アイモット / NON-GRID(デザイン協力)
詳細はこちら

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text & interview by 石角友香
photo by Shigeta Kobayashi