── ところで、『ソフボーイ』の近況は?
『ソフボーイ』は生きてるし元気だよ! 最近またコミックを描き始めた。
ソフボーイ
── ここ最近興味があるアートや音楽、映画、本は?
バーバラリー・ディアモンスタイン『Inside New York’s Art World』という本を楽しんで読んでる。アーティスト、建築家、ディーラーやキュレーター等へのすばらしいインタビューがたくさん載ってる。作者は非常に洞察に満ちていて、実に知的な質問をする。1979年に書かれた本だよ。あとは、アリアンと2人で最近また日本の映画『タンポポ』を見た。1986年の公開時に見た時よりもずっとすばらしくて面白かった。伊丹十三監督の物語を繋げる技術とペースの作り方には感心させられたよ。僕らの店では大体モーツァルトのピアノソナタをかけてる。明るくて、前向きで、ゴージャスな音楽だ。あとは今プレスポップのためにリー・スクラッチ・ペリー人形の箱のデザインをしているからレゲエもよく聞いてる! 70年代の彼の曲はいつ聞いても最高だよ。彼は本当に天才だ!
── 自分の苗字からファミリールーツを考えたことはありますか?
ほとんどアイルランドとデンマークの血筋だと思う。
── The Sea and Cakeやソロについて、次のアルバムのレコーディングなど予定や、今後の方向性について思うところはありますか?
ジョン・マッケンタイアが現在彼のSOMAスタジオを引っ越し中なんだ。なので、落ち着いたら次のアルバム制作に入りたいと思ってる。もうすぐだと思う。バンドの今後については、エリックの状況があるから今はちょっと微妙かな。彼の手と腕の調子が悪くて今はベースが弾けないんだ。すごく残念だ。今はダグ・マッカム(Tortoise/Brokeback)がベースで参加してくれていて上手く行ってる。サムとジョンと僕の3人でスタジオで何曲か作ったこともあるから、次のアルバムではそういうトリオとしての形でほとんどの曲作りをすると思う。新しいアルバムに向けてすごく楽しみにしているし興奮している。
── あなたのなかにはいつもいろんなアイデアやヴィジョンが詰まっていてなにかを作らずにはいられないような多才な人物に思えます。いつかそのすべてを集約してなにかを創造するとしたらどんなものになると思いますか?
うーん、そうだなあ。いつかは僕の音楽に合わせたアニメーションを作ってみたいと思ってる。あとは大きくてミニマルな絵画。それとコミックも。店の方がほぼ完成形に近づいてきたから今後はアートと音楽作品にもっと力を入れたいと思ってる!
Archer Prewitt – “Wilderness”
── どうもありがとうございました。来日公演を楽しみにしています。
こちらこそありがとう。日本に行くのを楽しみにしている。僕たちがライブするのを本当に楽しみにしている国の一つだからね!
質問作成:吉本栄
翻訳:伯井真紀
Event Information
LIQUIDROOM 10th ANNIVERSARY The Sea and Cake/トクマルシューゴ
2014.11.12(水)@LIQUIDROOM ebisu
OPEN 18:30/START 19:30
ADV ¥5,500(LIQUIDROOM店頭のみ¥5,000、1ドリンク別)
LINE UP:The Sea and Cake、トクマルシューゴ、jan and naomi
TICKET:チケットぴあ(234-006)、ローソンチケット(71180)、イープラス、LIQUIDROOM店頭
The Sea and Cake Japan Tour 2014
2014.11.14(金)@京都 METRO
OPEN 19:00/START 19:30
ADV ¥4,500/DOOR ¥5,000(1ドリンク別)
TICKET:チケットぴあ(244-479)、ローソンチ ケット(57007)、イープラス
2014.11.16(日)@福岡 ROOMS
OPEN 18:00/START 19:00
ADV ¥5,000/DOOR ¥5,500(1ドリンク別)
TICKET:チケットぴあ(244-571)、ローソンチ ケット(89467)