【インタビュー】「そこに安住はしたくない」WOOYOUNG（From 2PM）が最新作で示した“バランス感覚”

——では、ソロでは特にどんなことを意識しているんでしょう？

僕の場合、ある瞬間から「自分は2PMのメンバーだ」という考えを越えて、「自分は2PMなんだ」という考えに至ったんです。だから、ソロで活動しているときも、2PMの名に恥じないように、完璧なものにしたいという気持ちがあります。2PM＝自分自身だけではなく、他のメンバーもいるわけですから、みなさんが僕のソロ活動に触れるときには、2PMも評価することになる。だから、ソロ活動でも、2PMが持つエネルギーや、僕たちが持つ自信を表現していきたいと思っているんです。ソロでも何ごとも軽んじることができないということを意識して活動していますね。2PMのメンバーには、（この取材時点では）まだ全部は聴かせてはいないですけど、“Party Shots”のMVは観てくれています。みんなとても驚いていて、ヴィジュアル要素は特に褒めてくれました（笑）。

——ファンの人たちの中にも、いい意味で驚いた人が多いんじゃないかと思います（笑）。WOOYOUNGさんは音楽を作ったり、ダンスを加えてステージ上で表現したりするだけでなく、最近も鈴木えみさんとのグラビア撮影が話題になったように写真のようなヴィジュアルでの表現もあって、色々なチャンネルを持っていますね。WOOYOUNGさんが思う理想のエンターテインメントとは、一体どういうものだと思っていますか？

まずは、自分が好きな、自分が伝えたい音楽が表現できるということ。それができれば、僕ならではのエンターテインメントになると思うんです。また、それを音楽でステージ上で表現したり、雑誌で表現したりすることについて、恐れがあってはいけないとも思っています。中には「音楽だけやっていればいいのに、何でこんなにあれこれやるんだ」と考える人もたくさんいます。でも、今はもうそういう時代ではないとも思うんです。エンターテインメントというのは、ひとりではできない何かを、色々な人々と協力して共同作業で作り上げていくものですよね。だからこそ、多くの人々と、多くの交流をしながら、それを自分の中に取り込んでいくことができる。僕はそれってすごく楽しいことだと思うんです。

——特に今回の『Party Shots』は、アイドルとしてのWOOYOUNGさんが好きな人が聴いても、いわゆる音楽オタクと言われるようなリスナーが聴いても、そのどちらもが楽しめるような作品になっていて、このバランス感覚が本当にすごいと思いました。

（流ちょうな日本語で）ありがとうございます。本当に嬉しいですし、（照れくさそうに）もっと頑張ります。実は、その「バランス感覚」は自分が一番大切にしているものなんです。僕は僕を好きでいてくれるファンのみなさんの好みや、僕を応援してくれる人々の趣味嗜好を尊重するのもすごく好きです。でも、僕は同時にマニアックな人々の好みも考えつつ、それも織り交ぜていきたいとも考えているんです。そのバランスを感じていただけたのは、僕が「アイドルであるからこそ、アイドルらしいものから脱していこう」と努力をしているからなんだと思います。

——だからこそ、バランス感覚が重要なのですね。

そうですね。僕はどうやってもアイドルで、アイドルらしくあることがどういうことかは、僕自身が誰よりも分かっているつもりなんです。でも、そこに安住はしたくない。だから、アイドルという枠の中でも、様々な表情を見せていきたいと思っています。ステージの曲順や衣装もそうだし、ダンサーの方にも「上手く踊る必要はありません。それよりイキイキと踊ってください。僕と友達のように遊ぶ感覚でステージを楽しんでほしい」とリクエストしています。そうやって様々な表情を観てもらうことで、ファンのみなさんとより親密にコミュニケーションを取ることができると思うので。今回の『Party Shots』のツアーでも、みなさんと一緒に呼吸して、コミュニケーションを取れることをすごく楽しみにしています。

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