渋谷のSOUND MUSEUM VISIONで開催されている<MODERN DISCO>のレジデントDJとしてディスコ/ハウスシーンを牽引するDJ/プロデューサーのYOSA&TAAR。
2018年8月には第一弾シングル『Slave of Love ft. 向井太一 & MINMI』をリリース。
先日Qeticでは“Slave of Love”のMVを先行限定公開し、彼らの密着企画を発表!
YOSA&TAAR追いかけ企画の第一弾として始まった前回に引き続き、第二弾ではSIRUPをフィーチャリングに迎えてのコラボ曲“Fever ft. SIRUP”のリリースが決定した彼らにインタビューを行いました。
今回はなんとレコーディング現場に潜入し、3人の楽曲制作の様子を収めました! YOSA&TAARが楽曲を作るようになった経緯やSIRUPとのコラボの経緯、今回のコラボで楽しみにしていることなどをレコーディング前にお聞きしてきました。
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Interview:YOSA&TAAR×SIRUP
——前に向井太一さんとMINMIさんの楽曲を作っていましたよね。YOSAさんとTAARさんが楽曲を作るようになった経緯やきっかけは何でしょうか?
YOSA はい。もともと二人でVISON(SOUND MUSEUM VISION)で<MODERN DISCO>というイベントをやっていて、それぞれが曲やアルバムをリリースするプロデューサーだったので、せっかく一緒にイベントをやってるんだったら一緒に曲を出さない手はないんじゃないかって常々言ってたんです。まぁそれが2年経ち3年経ちっていう時に、いよいよやらないとやばいよということで、重い腰を上げて今回8月リリースにこぎつけたという感じですね。
YOSA & TAAR / Slave of Love ft. 向井太一 & MINMI
——どのくらいの時期から曲を作っていたんですか?
YOSA 去年です。
TAAR 一緒にスタジオに入ってジャムをして作る作業は去年くらいからやってたんですけど、実際にあの形になったのは、今年に入ってからですかね。
YOSA 二人でいよいよ曲作んないとやばいから、夏休みの部活みたいに、毎日二人でスタジオ入ってとりあえずなんかする、みたいな。でも結局、一曲も採用されなかったですね。
TAAR 一曲も使わなかったです(笑)。今後もおそらく使わないね。
YOSA 使わないね。ちょっともう聴きたくないくらい(笑)。二人とも共同作業にそんなに慣れていなかったので。でもその失敗があって、トライ・アンド・エラーじゃないですけど、そういうのを繰り返して進め方みたいなのを模索していった感じですね。
——ちなみに今回SIRUPさんと共作をするきっかけは何だったのでしょうか?
TAAR 僕らがSIRUP君の歌が好きで、単純にファンだったんです。もともとそれまでのリリースで存在は知っていたんですけど、直接出会うきっかけになったのは僕と同じ〈PARK〉っていうレーベルの後輩で、SIRUP君のライブサポートもしているShin Sakiura君。
SIRUP サポートしてもらう前に一曲作ってて……。
TAAR それでShinくんからsolfa(中目黒ソルファ)のフロアで紹介してもらって。あ、知ってます! ってなって。
SIRUP 僕もあの時紹介してもらいました。YOSAさんも会いましたっけ?
YOSA 俺が多分初めて会ったのは恵比寿BATICA。SIRUPくんはライブやってて、俺が最前列にいたっていう(笑)。
TAAR そうだ、それ僕がDJで出てた時だ。お互い名前は知ってるみたいな感じになりました。
SIRUP ありがとうございます(笑)。
TAAR それで改めて聴き直して、“Synapse”っていう曲が自分の中ですごいヒットしていて。そのトラックをプロデュースしているのがYOSAも、僕と同じレーベルメイトの80KIDZもフィーチャリングしたりしてた〈Tokyo Recordings〉っていうレーベルの小袋成彬くんで。関係値というか、共通点がもともとあったんです。あとはやっぱり単純に声が好き、歌が好きっていう。ライブもうまいし、かっこいいしっていう。
SIRUP – Synapse (Official Music Video)
YOSA 場慣れしてる感もあるよね。
TAAR うん、ある。なので、お声がけさせていただいたっていう感じですかね。solfaで軽く紹介してもらって、ちゃんとがっつり話したのは恵比寿BATICAのときって感じ。そのときに『攻殻機動隊』の話をしました。
SIRUP 共通の音楽以外の趣味が合うのも大事ですよね!
——共通点が多いし、好きだからこそやってみようかなっていう感じですか?
SIRUP 僕も会った瞬間に、別にそういうスピリチュアル的なキャラクターになるつもりはないんですけど、「何か一緒にやるんやろな」っていう人の出会い方の感じでした。お二人のバイブスやテンションが、もう絶対仲良くなる、みたいな。それでDJのお二人を僕も前から存じ上げていましたし、DJのプレイとかもかける曲とかもほんとすごいし最高やんっていうので、やりませんかって言っていただいたので、やるに決まってるでしょっていう感じでした。
——これからレコーディングをされると思うんですけど、どんな楽曲に仕上がりそうですか?
YOSA 今回の曲は、トラックのジャンルで言えば2ステップになると思うんですけど、歌詞のテーマとかは完全にSIRUPくんにおまかせしました。今2ステップをやるって意外とフレッシュかもなって思っていて。あとSIRUPくんの個人名義だと、メロウな曲が中心で、四つ打ちっぽい“Do Well”みたいな曲もあるけど、BPM130までいくような早いビートがないなと思って。せっかく一緒にやるんだったら同じような曲をやってもしょうがないので、普段のSIRUPくんとはまた違う側面を出せたらいいなっていうのはありましたね。
TAAR 2ステップを作りたいねって話はずっとしてたよね。SIRUPくんが2ステップで歌えば絶対によくなるっていうイメージが先行してあって。多分こういうビートで歌ったらもっと、ニューSIRUP的なところが出せるんじゃないのかなと思いました。
SIRUP – Do Well (Official Music Video)
——SIRUPさんは歌ってみてどうでしたか?
SIRUP これがやっぱり最初の話と一緒なんですけど、少し前から2ステップに興味があって。それでトラックが送られてきた瞬間に、きたー! って。
TAAR 恵比寿BATICAで公演したときに「SIRUPくん、クレイグ・デイヴィッド(Craig David)になってみない?」 って言う風に言ったんだよね(笑)。それで、隣にいたマネージャーさんもいいねってなったのを覚えてる。
——やりたいことが一緒だったんですね。今回リリースするにあたって、どんなことが楽しみですか? 周りの反応とか、どんな反応だったら嬉しいなぁとか。
TAAR (これからレコーディングなので)僕らはまずSIRUPくんの歌がこのトラックに乗るのが楽しみでしょうがないですね。
YOSA そうですね。あとはDJで曲をかけたり、ライブで機会があったらやってもらったりしたときに、現場で聴いている人にこの曲の爽快感を感じてもらえたらいいですね。
——SIRUPさんはどうですか?
SIRUP 僕も基本的に、いい曲ができればっていうのが一番大きいんですけど、そうですね、本当にライブとかクラブでプレイされるのが多かったら嬉しいなって思います。なんか2ステップのアンセム的なものになればいいなと思ってます。あと曲がエモいんで……。
YOSA “エモ”みたいなのが結構僕らの共通項かもね(笑)。
SIRUP 確かに(笑)。歌詞の中で具体的なことは言ってないんですけど、人生が通り過ぎていく中に、一箇所すごく熱いものが消えないでいる感情、みたいなことを歌ってる曲です。みんな普段あんま考えてないけど、この曲がかかった時だけスイッチが入るような曲になったらいいなって思います。
——感情がちょっと動くような。
SIRUP 感情がちょっと熱くなるみたいな。
YOSA その熱=Fever、ってことね。
TAAR 普段感じてるけれど、そこに心とか考えがフォーカスしない。でもこの曲を聴くとそんなふとしたことに気づけるような。あ、あの時火が燃えたぎってたんだ、みたいな。
SIRUP 消えてなかったんだ、みたいな。
RELEASE INFORMATION
Fever ft. SIRUP
2018.11.16(Digital Only)
YOSA&TAAR
レーベル:OMAKE CLUB / PARK / bpm Tokyo
発売日:2018年11月16日(金)
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