番外編
photo by 横山マサト
僕が育った時代ってファッションと音楽がぴったりマッチしていたんですよ。
パンクを聴くんだったらパンクの服を着ていないとダメなイメージだったんです。
でも今ってそういうのがほとんどないんですよね?
ネット社会だからこそリアルが大事だと思うんです。
ネット社会だからこそライブを観ないとわからないことってあるんですよね。
経済産業庁からは「アートは産業として認めない」なんて逆お墨付きをいただいている現状で、「アーティストという職業の価値を高める」なんてたいそうなこと、私1人で頑張っても仕方ないけど、なんとかならないかな…ていうか、なんとかしなきゃという想いはあります。アーティスト自身も向上心を持って活動していかないといけないと思います。
photo by Taisuke Yamada
篠原有司男 アカデミー取ったらすげーことになるね。天皇に呼ばれんじゃないかってさ。決まったら、もう乾杯だろうね。でも絵は絶対に売れないよ。これがドキュメンタリー映画の厳しさだから。
篠原乃り子 なんで売れないって決めるの?
有司男 すいません(笑)。
photo by 横山マサト
映画に関しては出張サービスといった感じです。
エンターテインメントの魅力的なところは、ファッキン・モンキー・ビジネスが介在するグロテスクなところだよね。でも、それを含めてもなお、すばらしいモノだって再定義できるか否か。それがシリアス・アートではないポップ・アートの素晴らしさだと思ってる。常に誰かを不必要に傷つけて、何かしら搾取の構造があって、それでも光り輝くという。汚濁の中に理想と夢がある。