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『テラスハウス』に出演した若者のオピニオン・リーダーであり、お互いデザイナーとして作品を世に送り出す建築/内外装デザイナーの半田悠人と帽子デザイナーの大畑ありさが、作り手ならではの視点で『PANDA BLACK REWEAR PROJECT』を語る。

——デザインをされていると、他の方が作ったものに対して意識を向けることも多いと思います。だからこそ、人々が作ったものが長く使われて欲しいという気持ちはありますか?

半田 もちろんですね。もちろん以外の答えがないです。自分が良いものだと思ったものが、形を変えてでも愛されたら嬉しいですから。

——自分が作ったものを利用した方の感想で嬉しかったものというと?

大畑 私は帽子を作っていますけど、一番嬉しいのは「今まで帽子を被ったことのない人が被ってくれた」というもので。「似合わないと思っていて苦手意識があったけど、うちのブランドの帽子を被ってそれが変わった」と言ってもらえるのが一番嬉しいですね。それって自分にピッタリ合う帽子に出会ってこなかっただけだと思うんですよ。

半田 僕は建築をやっていてまだ内装とかのレベルなんですけど、使い手の人が、こちらで「こんな風に使えますよ」と提案した選択肢にないものを考えてくれて「使い方が更新される」のを見ると、とても嬉しいですね。

『テラスハウス』半田悠人&大畑ありさが語る「PANDA BLACK REWEAR PROJECT」とリユースの大切さとは F7Q5020-700x467

——自分の元々のアイディアから離れて、その人のものになっていくということですね。

半田 そうです。僕は自分が作ったものでも、模様替をどんどんして欲しいタイプで。作ったものが変わっていくのを見ると「おー!」って思いますね。この間も地面に置く用に作ったランプが、天井からぶら下がって使われていたんですよ。

――へええ。それは面白いですね! 逆に2人が大切にしているモノがあれば教えてください。

大畑 私には、ひとつ大事な帽子があるんです。それに出会って帽子が好きになった、私にとってのきっかけのような帽子で。黒のシンプルな形なんですけど、形が自分の頭にすごく合っているんです。その帽子に出会って「どうやって作っているんだろう?」と思って、パターンがなくて木型で作るんだということを調べるきっかけになりました。本当に一番大事な帽子です。

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半田 大切にしているモノかぁ。僕はMacBookですね……。仕事道具なので(笑)。

——(笑)。『PANDA BLACK REWEAR PROJECT』は、着なくなった服を黒く染めることで「一着の洋服を長く着よう」というプロジェクトです。率直にどんな魅力を感じましたか?

半田 かなり面白いなと思いましたね。今って、表面的な変換におけるデザインの更新が流行ってきていると思うんですよ。空間をデコレーションしたり、シールが気軽に作れたり、「ちょっと変えることで新しいものにしてくれるもの」というか。そんな中で服に対するアプローチってあまりなかったなと思いました。僕は家具に対して同じことを思っていて、中古家具の色だけ塗れば、ものの見方が変わる人もいるかなと思って準備していたんです。そこにちょうどこのプロジェクトの存在を知ったので、「先にやられた!」という感じでした。

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photo by 伊東孝俊

——まさに半田さんの興味と合致していた、と(笑)。また、今回のプロジェクトはゲオさんが関わって服のリユースが切り口になっていますし、「環境保全」というとちょっと堅く感じてしまう人にも参加しやすいかもしれません。

大畑 ファストファッションが流行っている時代ではありますけど、私もダメージジーンズをクタクタになるまで履いて自分の味を出したりするのがすごく好きな人間なんです。ヴィンテージショップを巡るのも好き。このプロジェクトを通して、「良いものはずっと使える」と知ってもらうきっかけになればいいなと思いますね。

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――半田さんもリユースショップを利用することはありますか?

半田 『2nd STREET』は地元に店舗があったので、よく行っていましたよ。手の届かないようなブランドがすごく安く売っていたりして、身近な存在になりますよね。

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——そしてこのプロジェクトが立ち上がった背景には、日本では着られなくなった服が大量に捨てられているという現状があります。まだ使えるものが捨てられてしまっている現状に対して、お2人が感じることを教えてもらえると嬉しいです。

半田 新しく生まれる何かに負けてしまっているという作り手の問題もあると思いますが、でも、捨てるという行為が買うという行為に変換されると面白いですね。「何かを捨てるはずの行為」が「ゴミを減らす行為」になると面白いと思います。新しい服を買うのではなく、黒く染めてもう一回使うという選択肢が生まれるとすれば、これってプラマイゼロですよね。

大畑 私はもともと、服を捨てるという選択肢があまりないかな。着なくなったら友達にあげるし。リメイクするとか、そっちに持っていければ良いと思うんです。染めるというのは新しいリメイクの形ですよね。

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——リメイクをするにも技術が必要だと思うので、『PANDA BLACK REWEAR PROJECT』のようなサービスがあると嬉しい人は多いでしょうね。日本伝統の技法を使って職人の方がこだわりを持って染めてくれますし。

半田 そうですね。とっても良いと思います。黒っていうのも良いですね。

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杉山仁

杉山仁

ライター

乙女座B型。07年より音楽ライターとして活動を始め、Hard To Explain~CROSSBEAT編集部を経て、現在はフリーランスのライターとして活動中。2015年より、音楽サイト『CARELESS CRITIC』をはじめました。こちらもチェックしてもらえると嬉しいです。

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