皆さんはプロ野球の登場曲を気にしたことがありますか? 音楽が好き、という人でも、プロ野球で流れる音楽までチェックしている、という人は少ないのではないでしょうか。プロ野球の登場曲は、基本的に選手自身が自分の気持ちを盛り上げるため、自分の好きなアーティストの曲を使用しています。普段接する機会のない、「プロ野球選手」という職業の人たちがどんなアーティストを好み、どんな曲を選んでいるか、気になりませんか?

2013年、日本シリーズ第7戦。元東北楽天イーグルス、田中将大選手の登場曲、FUNKY MONKEY BABYS、“あとひとつ”の大合唱に心を打たれて以来、プロ野球選手の登場曲が気になりだしました。マー君はもういないけれど、まだまだ魅力的な登場曲をチョイスしている選手はきっといるはず。と、前回パ・リーグを、考察・紹介しました。

結果、アリアナ・グランデゼッドなど、今まさに世界を席巻しているアーティストをチョイスしている選手がいることが判明しました。更には『小林サッカー』(01年)の主題歌や、高倉健など、斜め上の登場曲を選ぶ選手まで。こうなると、自然とセ・リーグの登場曲が気になるというもの。しかも今年のセ・リーグは近年稀にみる混戦でした。(ヤクルトファンの皆様、本当におめでとうございます!)仕事を終えて帰宅し、テレビをつけ、スポーツニュースでプロ野球を見ていると、活躍している選手の登場曲が気になって仕方がない(正常です)。というわけで、続・プロ野球の音楽が気になるぅ~、スタートです! 

セ・リーグ登場曲全般について

まずはセ・リーグの登場曲全般について。一番使用されていたのは、AK-69で、13票を集めました。パ・リーグで一位だったMr.Childrenの9票を上回る票を獲得。かなりの投票数ですが、その内訳をみると、なんと約半数の7票が中日ドラゴンズから入っています。

▼ドラゴンズ 谷繁元信監督兼選手 打席登場曲『The Throne/AK-69』

こんなに同じアーティストをチョイスする球団なんて他にありません。さすが俺竜。いや、俺達竜。と思っていたのですが、AK-69は愛知出身で、中日ドラゴンズの為に曲を作ったこともあるそうで、谷繁監督兼選手も大ファンだとか。同じアーティストを好きな人同士は、きっと気も合うはずなので、今年残念なドラゴンズですが、来シーズンは一致団結してまた強いドラゴンズを見せてほしいものです。

一方、パ・リーグで一位だったMr.Childrenはどうだったのかというと、決して人気がないわけではなく、5票を獲得するなど安定の人気っぷり。

▼阪神タイガース 藤浪晋太郎 登場曲 PADDLE

阪神タイガース、藤浪晋太郎選手もMr.Childrenをチョイス! さわやかな彼の印象ととてもマッチしていて、いいチョイスだと思います。甲子園で投げているからか、未だに大阪桐蔭時代のユニフォームが脳裏にチラつくのですが、今や阪神タイガースを支える大エース。これからますます縦縞のユニフォームが似合う男になるのでしょう。

他はというと、やはりパ・リーグと同じようにEXILEグループが15票、ジャニーズグループが12票を獲得と人気の高さをうかがわせています。一方でK-POPが11票で、パ・リーグの総票数の約半数と、やや元気のない感じ。まあ、それでも十分な多さですかね。パ・リーグ同様に、日本で人気のアーティストは、セ・リーグでも人気があるようです。そんな中で、洋楽を選んだ選手や、むむむ! と思うような曲をチョイスした選手をご紹介。そして今回は、最後に、今年球界を去る名選手たちの登場曲をご紹介したいと思います。ハンカチの準備、怠りなく。

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