JUCE＆ALTOによるBazbeeStoopから総集編的作品集『Revival 21 Blunts #012』がリリース

東京アンダーグラウンド・ヒップホップ・シーンの真打、MCのJUCEとビートメイカー／プロデューサーのALTOによるBazbeeStoopが12枚目の作品集『Revival 21 Blunts #012』を配信リリースした。

これまでCD-Rやカセットテープに限定して作品を発表してきたBazbeeStoopにとって、配信リリースは初のこと。グループのディスコグラフィーが散りばめられたジャケットからも量れるように、本作は2013年から2022年初旬までにユニットが発表してきた楽曲をコンパイルした、いわばベスト盤的な作品集だ。

BazbeeStoop『Revival 21 Blunts #012』

自主制作で発表されてきた作品たちには、様々なラッパーやビートメイカーたちが入り混じる風通しの良さがあり、また近年にリリースされたものでは深夜帯のラジオをジャックしたミックス『#10』、NYのベテランMC・AZにリスペクトを捧げた『#11』など、グループのユニークかつ洗練された活動指針が感じ取れる。それらの根本を支えるのは、月日を重ねてきてもブレないJUCEの問答無用なラップスタイルであり、ALTOの優雅に蠢くビートだろう。

『Revival 21 Blunts #012』にはCOCKROACHEEE’zからILLSUGIや小宮守、LSBOYZで驀進中のARASHI、ALTOとセッションを重ねる人化イルミネーションやZoromegaten、グループの盟友・Zillahたちが参加。ビートシーンの重要人物たちが紡ぐグルーブの上でスピットされるのは、JuceのB-BOY的なアティチュードやストリートの移ろい、アンダーグラウンドに誇る気概であり、手際良く散りばめられた21篇のアンソロジーを通して彼らのマナーが浮かび上がってくる。BazbeeStoopの総集編であり、入門編とも言えるはずだ。

BazbeeStoop – After Long（OFFICIAL VIDEO）

JUCE & ZILLAH “Knowledge” prod Raybeats , video B3B3B3B

なお、BazbeeStoopの次作はALTOのビートに手練れのラッパーたちがジョイントする形になるという。さらにALTOとLSBOYZ・Young CeeによるプロジェクトMustard Skinの新作制作も大詰めとのことだ。

tajima hal主宰のレーベル〈Hermit City Recordings〉からリリースされたばかりのALTOのビートテープ『Resort 1607』もチェックしながら、ぜひ『Revival 21 Blunts #012』を、そしてBazbeeStoopの次作に注目してほしい。

『Resort 1607』