ケツメイシの夏MVは登竜門?
彼らは都度ミュージック・ビデオでも話題になっているが、その折々で、これからくるであろう役者陣を先鞭的に起用。後のブレイクへと結びつけるキッカケづくりにも役立っている。
ケツメイシの主な夏MVと主演
“さくら” 鈴木えみ
“男女6人夏物語” 市川由衣、杉本哲太、貫地谷しほり、黒川芽以、青木崇高
“また君に会える” CM、PVには蛯原友里
“仲間” 有村架純
“LOVE LOVE Summer” 水原希子
“RHYTHM OF THE SUN” メロディー洋子、IVAN
彼らの夏曲には、それこそ色々なタイプがある。おバカな歌。盛り上がり歌、ビール歌、ダンスチューン、シリアスな歌、夏の夕方が似合う曲等、例えば、“夏の思い出”は、どこか過ぎ去った夏を振り返るような郷愁、サウダ―ジ感を持っていたり、“よる☆かぜ”は、夏の夜のちょっと涼しげなシーブリーズがアーバンな雰囲気を醸し出していたりする。そして、“太陽”は、ゆったりとしたファンデ―ションレゲエナンバーであるし、“ヤシの木のように”は、ビーチで旧友とバカ騒ぎをしている光景を眼前に広げてくれる。また、灼熱のラテンソカナンバーの“RHYTHM OF THE SUN”や、同じソカでも、こちらは前のめりナンバー“ビールボーイ”があったり……。そうそう、タオル大旋回のサンバナンバー“カーニバル”……なんて具合に、夏ソングとは言え、そのバリエーションは多岐に渡っている。
今年のケツメイシの夏ソング『はじまりの予感』
そんな中、今年のケツメイシの夏ソングとも言える、約1年ぶりの通算34 枚目となるシングル『はじまりの予感』がリリースされた。
「DHC[F1]ミネラルベースメークシリーズ」のCMタイアップ曲として既に流れており、気になった方も多いと思われる同曲。とは言え、この曲。これまでのどストライクな夏歌や盛夏を謳ったサマーソングではなく、どちらかといったら彼らにとっても新タイプの夏ソングと言える。
ケツメイシ / はじまりの予感 MV
聴き進めていくうちに、初夏の持つ瑞々しいエバーグリーンのあの感じが状景を伴って蘇ってくるタイプの楽曲となっている同曲。ふとしたきっかけで抱く恋心を歌ったさわやかさを伴った歌内容も特徴的だ。自分が恋をしていると気づき、自覚した以降、急に訪れる、パッと世界が変わり、何もかもが美しく見え、全てを愛でたくなる、あの心の持ちようを歌とサウンドで見事に蘇らせている、この「はじまりの予感」。ちょっとキュンとさせるマイナーコードも交えたメロディーが、この夏の忘れられない1曲にさせてくれそうだ。
この曲のトラックメイクは、久保田真悟と栗原暁のJazzin’parkとTasuku Maedaによるもの。上へ上へと気持ちを高まらせてくれるような4つ打ちのビートを基調に、広がっていくストリングスと鍵盤も流麗に、あの頃の自分やあの時の瞬間の景色の輝きをブリリアントに蘇らせてくれる。また、後ろに流れるふくよかで優しく包み込むようなコーラスは、イリナ、大志、TaKu、TOSHIのケツメイシーファミリー1 FINGERによるもの。それらは、どこか良い想い出的なソフトフォーカスをかけてくれるような、これから見る想い出感を上手く引き出すことに成功している。
ともあれ、ケツメイシ13枚目の夏ソングシングルと言っても過言ではない、この『はじまりの予感』。今年や今後の彼らの夏ソングの定番になっていくこと間違いなしな、この曲を聴いて夏を思い描いたり、あの日、あの頃の夏を想い返したり、あの時の夏へと想いを馳せたりして欲しい。きっと、恋が始まった時のように、見るもの全てが美しく輝くにちがいないから。やはり夏はケツメイシの曲が不可欠! さぁ、この曲と共に今年の夏もブリリアントに輝かせよう!!
EVENT INFORMATION
KTM TOUR 2017 幻の六本木大サーカス団「ハッキリ言ってパーティーです!!」追加発表公演
2017.07.29(土)
OPEN 17:00/START 18:00
宜野湾海浜公園屋外劇場
2017.07.30(日)
OPEN 17:00/START 18:00
宜野湾海浜公園屋外劇場
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RELEASE INFORMATION
はじまりの予感
2017.07.19(水)
ケツメイシ
AVCD-83900/B(CD+DVD)
¥1,500(+tax)
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text by池田スカオ和宏