この秋開催！メタルフェス大特集。有名どころから穴場まで。

“変態”とまで呼ばれる超個性派フェス！ ＜Obscene Extreme Festival Asia＞

更に、アンダーグラウンドなメタルフェスを体験してみたい……なんて、マニアック層にオススメしたいのが＜Obscene Extreme Festival Asia＞だ。

＜Obscene Extreme Festival＞……通称、＜OEF＞は、1999年にチェコでその歴史をスタートさせた。デスメタルやグラインドコア、スラッシュメタル、ハードコアパンクといった大衆性やコマーシャリズムとは一定の距離を置いた音楽性を有したバンドが数多く参加するフェスであり、アメリカやヨーロッパ諸国、オーストラリアなど、世界各地で開催されている。

＜Obscene Extreme Festival Asia＞は、その日本上陸版であり、昨年、初開催された。英国ハードコアパンクのリビング・レジェンド、ドゥームやイタリアのグラインドコアバンド、クリップル・バスターズらが来襲。早々とチケットもソールドアウトとなる盛況ぶりで、それを受けてか2回目の開催となる今年は、会場のキャパシティーもより大きくなり、開催期間も前年の三日間から四日間開催へとスケールアップを果たした。

MASTER Live At OEF 2014 HD

気になる参加バンドは、デスメタルの創世記から活動を行い、30年以上に渡るキャリアを誇りながらも、これが待望の初来日となるマスター、ドイツ発、お下劣かつヴァイオレンスでメタリックなロックンロールが持ち味のマリグナント・テューマーらが海を越えてやってくる。

そうした海外勢をガッチリと支えるのが、こちらも過激かつ極端な音楽性を武器に挑む国内アンダーグラウンドシーンの猛者たちだ。日本の各地に点在しているグラインドコアバンドやハードコアパンクバンドが集うイベントであり、そういった音楽を愛して止まないファン層から、新しい世界を垣間見てみたい好奇心旺盛な新規ファン層にまで、積極的にインフォメーションを行っておきたいフェスである。

また、本フェスのユニークな点は、”変態”とまで称される、その特異で風変わりなイベントカラーにある。先ずは、海外での＜OEF＞の様子を撮影したプロモーション動画を観ていただきたい。

OBSCENE EXTREME 2014 – Echoes!!!

このように、そのハードコアな音楽性に加えて、奇抜なコスプレや奇妙なアイテムの持ち込みによるファンの自由な楽しみ方も本イベントの大きな見どころだ。中でも、ガスマスクとバナナの被り物は、＜OEF＞の象徴的なアイテムとなっており、コアなイベント内容の特異性を更に際出たせている。

会場のキャパシティも開催日程もパワーアップして日本に帰ってきた＜OEF＞。ヘヴィメタルファンだけでなく、奇妙でアンダーグラウンドで、あだけれども何より楽しい特別な一日を過ごしたい方にもオススメしておきたい。

このように、個性豊かなイベントが揃っている本年度のメタルフェス。どの会場でも、目一杯メロイックサインを天高く突き上げ、メタラーとして生まれた喜びを味わいたいところだ。

edit by Qetic