インディーズレーベルならではの“目利き”が効いた<JAPANESE ASSAULT FEST>

この秋開催!メタルフェス大特集。有名どころから穴場まで。 music150917_metalfes_jaf_1

ヘヴィメタルファンならば歓喜の豪華ラインナップで見どころ一杯の<LOUD PARK>。オジー・オズボーンというアイコンを掲げると共に、メタラーだけに留まらず、J-ROCKファンにも心配りしたバンドの起用で勝負の<OZZFEST JAPAN>。

今年の秋は、それぞれに個性を持った、この二つの大型メタルフェスがヘヴィメタルシーンにおける話題の中心軸となるのだろうが、ここからはライヴハウスで行われるインディペンデントなバンドが数多く出演するメタルフェスについても言及しておきたい。

先ず、紹介したいイベントが<JAPANESE ASSAULT FEST>。このイベントは、東京都内に拠点を置き、数多くのHR/HMアルバムの国内盤をリリースしているレーベル、〈SPIRITUAL BEAST〉によって開催され、オータムシーズン恒例のメタルフェスとしてファンに愛されている。

2012年に英国スラッシュメタルシーンの代表格、オンスロートとヴェノムの初期メンバーであるマンタスによるエムパイア・オブ・イーヴィルを招いて行われたカップリングツアー、<JAPANESE ASSAULT VOL.1>がその原点となっており、2013年にはガールスクールをメインに据えて<JAPANESE ASSAULT FEST>を開催。”フェス”の冠を戴いてからは、今年が三回目の開催となる。

本イベントは、これまで海外のベテランバンド……それも、NWOBHM(=ニュー・ウェイヴ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィメタル、70年代に英国で勃興したヘヴィメタル、ハードロックのムーヴメント)と呼ばれるシーンの代表格だったバンドをヘッドライナーに迎え、更に、期待の若手バンドを海外から招聘。国内のバンドが、それを力強くサポートするという形式を取っていた。

ENFORCER – “Undying Evil”

しかしながら、今年はやや趣が異なりヘッドライナーに大抜擢されたのは、これまでのヘッドライナーに比べるとグッと世代が若くなるエンフォーサーが務める。更に、会場も今まで使用していた高円寺のライヴハウス、KOENJI HIGHから吉祥寺のCLUB SEATAへと変更に。イベント的には、これまでの盛況を受けての新章突入といった感じだろうか。

一番のみどころは、ヘヴィメタル専門のインディーレーベルによるフェスということで、バンドの”目利き”が抜群なところだろう。ガールスクールやサタンのような大ベテランから、国内盤をリリースしたばかりの期待のホープ、国内の重鎮バンドまで、メタルファンには堪らないバンドが集結する。逆に、ライトなファン層には、素晴らしい音楽性とメタル愛を持ったバンドに出会うチャンスを与えてくれる場でもある。

また、ライヴハウス特有の距離感も何よりの魅力で、海外バンドが自身の出番前に物販に立っていたり、ビール片手にフロアをうろついていて、気さくに写真撮影に応じてくれるのは、ハウスショー的な規模で行われるフェスの醍醐味だろう。

SUICIDAL ANGELS – “In The Grave”

今年は、前述のエンフォーサーに加えて、惜しくも昨年の来日公演がキャンセルとなってしまい、そのリベンジ的な意味合いもあるギリシャの若手スラッシャー、スイサイダル・エンジェルズ、グラマラスな女性ヴォーカリストがフロントに立つダイアモンズという三組が”海外勢”として既に参戦を発表済み。ユナイテッド、ソリチュードという長いキャリアを有する国内バンドのステージも今から楽しみだ。

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