SIRUP(シラップ)がAWAで、「the process of SIRUP」をテーマに選曲したプレイリスト『SIRUPlaylist』を公開した。
SIRUP
SIRUPは、R&B/Soul、HIPHOPなどのブラックミュージックをベースに多くのクリエイターやミュージシャンとコラボしていく、シンガーソングライターのKYOtaroが立ち上げたソロプロジェクト。
昨年、小袋成彬率いるTokyo Recordingsプロデュースによる“Synapse”でデビューを飾り、その年にリリースした『SIRUP EP』がApple Musicジャンル別で1位を獲得するなどで話題となった。
そして、今年の8月1日には『SIRUP EP2』がリリースされた。このEPは、5月に先行デジタルリリースされた“LOOP”を筆頭に、地元大阪のクルーSoulflex(ソウルフレックス)が奏でるグルーヴィーなサウンドに踊りだしたくなる“Do Well”や、疾走感溢れるナンバー“Rain”など、全7曲が収録されている。
このEPリリースを機に、SIRUPが自身の音楽遍歴をたどるプレイリストを作成。
the process of SIRUP
SIRUPはEP2について、こう話す。
「今作りたい音や伝えたいメッセージを素直に作るスタンスは“SIRUP EP”のときと変わってないと思います。“SIRUP EP”を出したことによって出会えたクリエイターや、昔からやってる人たちと、こういうサウンドも作りたいよねって話をしたりして、本当に今作りたいサウンドが本作でもできたと思います。それは、SIRUPをスタートする前のKYOtaro名義から変わってないですね。個人的には今回の“SIRUP EP2”では、前のEPで見せることができなかった魅力とかも出せたかなって思ってます。前作よりもサウンドと歌の幅が広かった気がしますね」
SIRUPは自身のジャンルをどう考えているのか。
「昔からジャンル的な枠組にあまりこだわりはないのですが、R&BやHIPHOPは今もそうですし、昔からブラックミュージックがすごく好きなので、SIRUPのベースとしてはそういったブラックミュージックからの影響は大きいと思います。SIRUPの名前はSINGとRAPを掛け合わせた造語なんですが、そういった意味だとSIRUPとしては、“Synapse”や本作の“Do Well”とかはなんとなく自分の中で、いわゆるSIRUPサウンドになってきているのかなと感じています。あと、“シロップ”ってもの自体に入れたり混ぜたりするけど、それだけじゃ食べないじゃないですか。でも、ものをひとつ上の次元に上げられると思っていて。スペルは違うけど、SIRUPにはその意味も含まれてます。自分だけでは完結しないのは、自分のアーティスト性でもあるのかなって」
今回、AWAで作ってくれたプレイリストについては「まだまだ僕のことを知らない方、どういう人なんだろうという方も多いと思うので、“the process of SIRUP”をテーマに自分のルーツでもある、スティーヴィー・ワンダーとアリシア・キーズ、そこからネオソウルを聴き出して、今に至っていく。そういうSIRUPの音楽遍歴をたどっていくプレイリストにしました」とコメントしている。
最後に音楽ストリーミングサービスで自身の楽曲が聴かれることについて、どう思っているのかを聞いてみた。
「僕も普段ストリーミングサービスはよく使っているのですが、SIRUPの楽曲も特にストリーミングで広がっていっているのかなという印象はありますね。ストリーミングは多くのプレイリストもありますし、気軽に聴くことができるので、そこで僕のことを少しでも知ってもらえるきっかけになってくれたら嬉しいです」
Text & Photo by Toru Miyamoto