6年越しのアルバムがついに完成!!
というのも、彼らがシングル・デビューしたのは今から6年も前のこと。エッジとキラキラしたポップネスを両立させるアーティストが多い米〈ネオン・ゴールド〉から登場すると、もともとケイティ・ペリーやスカイ・フェレイラに楽曲提供をしてきた裏方としての実力や、デビュー曲”Blackout”がチディー・バンにサンプリングされたことも追い風に、早耳リスナーの間で一躍話題に。EPごとにHype Machineなどで1位を獲得していきました。
The Knocks – Learn To Fly(13年)
The Knocks – Modern Hearts ft. St. Lucia(13年)
The Knocks – Dreaming(14年)
一方で、リミックス仕事も多数。その顔ぶれはハイムやフォスター・ザ・ピープルといったインディ・ロック系から、テイラー・スウィフトやトーヴ・ローのようなポップ・ミュージックまで幅広く、これもまた彼らが認知されるきっかけに。そうした活動の中で何度かアルバム・リリースの報やタイトル決定のニュースが流れるもボツになり、今回遂にデビュー・アルバムが完成したというわけです。とはいえ、ずらりと揃った豪華ゲストを見る限り、これまでの活動で広がった出会いや人脈が本作に反映されたことは間違いなさそう。
Welcome to New York with Taylor Swift & Jim Carrey
The 1975 – Girls
豪華ゲストが集結。あらゆるクラブ・ミュージックを横断する音のデパート!
まず目を引くのは、何といってもカーリー・レイ・ジェプセンとワイクリフ・ジョンのヴォーカル参加。昨年の新作『エモーション』で80’sライクなポップ路線を追究したカーリーが参加した” Love Me Like That”はその雰囲気を推し進めたようなトラック。一方ワイクリフ参加の“Kiss The Sky”は貫禄の1曲で、アルバム全体をどっしりと落ち着けるような役割を果たしているのは彼の力なのかも。
The Knocks – Love Me Like That(Feat. Carly Rae Jepsen)
The Knocks ft. Wyclef Jean – Kiss The Sky(Wyclef’s House Party)
かと思えば左目に先天性緑内障を持つことでも知られるラッパー、フェッティ・ワップがいたり、ポップ・バンドのウォーク・ザ・ムーンがいたり、クリーン・バンディットの“Stronger”への参加でお馴染みのアレックス・ニューウェルがいたり、ゼッドの“Spectrum”で多くの人が歌声を耳にしたことがあるはずのマシュー・コーマがいたりと、全編にはジャンルも国も世代も異なる様々なアーティストが集結。
The Knocks – Collect My Love ft. Alex Newell
Zedd – Spectrum ft. Matthew Koma
Walk The Moon – Shut Up and Dance
Fetty Wap – Trap Queen
中でも重要なのは、彼らと同じNYのレジェンドのひとり、キャムロンが参加した“New York City”。これは文字通りザ・ノックスが拠点を置くNYの歌になっていて、かの地から外へ外へと広がっていった2人の活動を象徴するかのよう。ちなみに、キャムロンの代表曲“Hey Ma”はタイラー・ザ・クリエイターがデビュー当時のミックステープに選んでいたのを覚えている人もいるはずです。
Cam’Ron – Hey Ma ft. Juelz Santana
日本盤ボーナストラックとして収録された“Endiscoも、実は当初彼らのデビュー・アルバムのタイトルとして発表されていたもののひとつ。そして全編には、体を揺らせるグルーヴとキラキラしたメロディで心躍らせるグッド・チューンがずらり。彼らの6年間の活動がぎっしりと詰まったこの最新作『55』で、ザ・ノックスの魅力を体感してみてください。
RELEASE INFORMATION
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