——そしてプロデューサーに先日9年ぶりにアルバムをリリースしたdownyの青木ロビンさんを3曲で迎えていますが、彼の何を期待しましたか?
小林 単純にdownyが好きだったっていうところが、いちばんのきっかけだったので、「どんなふうになるんだろう?」って興味だけだったんですよ。downyっぽくなるかもしれないし、まったく別の発見があるかもしれない。ただ、少なくとも自分たちが思ってるルールとかセオリーとは別の軸で動いてるようなものがdownyやロビンさんの音楽にはあるので、何かしら僕たちにいい影響を与えてくれたらうれしいなっていう。
——タイトルチューンの“zeitgeist”は最初からああいう変則的なリズムパターンだったんですか?
小林 ロビンさんといろいろやり取りをしていく中で、素材として送られてきたものがあれで。
吉木 すごく面白くて、あれってドラマーだったら確実に思い浮かばないリズムパターンなので、かっこいいしこのままやろうと。採譜してみたら、実はこんなところに細かくこんなことも入ってるとか、そういう発見もあったし、ちょっと自分の殻を破るというか、すごく刺激になりましたね。
[twocol_one][/twocol_one]
[twocol_one_last][/twocol_one_last]
——でもそれが修行のようにむずかしいことをやってるように聴こえないんですよ。
小林 なんていうジャンルって考えすら及ばないようなところに行ってるよね?
吉木 そうなんですよ。シンプルに聴こえるけど、意外と複雑なことをやってたりという。
——ロビンさんとはレーベルと同名のMERZマガジンで対談もしています。いわゆるオフィシャルサイトとは違うスタンスで、ひとつのメディアと言えそうですね。
小林 MERZマガジンだけでなく、“MERZ”っていうのは言ってみれば僕たちもその一員なだけっていうのが前提で、たとえばTHE NOVEMBERSをきっかけに映像や写真とかいろんなクリエーターが集まってるとしたら、その組合的な存在というか。彼らの仕事の窓口はこちらとか、文化的な発信をしていく場所でもあるし。自分たちきっかけで始めてるけど、目的としてはひとつの独立したチームとして世の中に機能していけたらいいのかなと思っています。
——では最後に読者にメッセージがあればお願いします。
小林 Qeticを見てる人たちって日常の中で豊かさとか楽しみ、ステキだなと思うことを探したい人たちだと思うんですよ。なので、これまで僕たちのことを知らなかった人も、てらいなく聴いてくれたらうれしいし、それで好きとか嫌いとか、どうでもいいとか言ってもらえたら光栄ですね。
text & interview by Yuka Ishizumi
photo by Takemi Saito
Event Information
THE NOVEMBERS –“zeitgeist”
RELEASE TOUR 「Flower of life」
2014.01.13(月・祝)@栃木県 宇都宮 HEAVEN’S ROCK
2014.01.23(木)@愛知県 名古屋 APOLLO THEATER
2014.01.24(金)@大阪府 梅田 Shangri-La
2014.01.26(日)@福岡県 福岡 DRUM SON
2014.01.27(月)@広島県 広島 Cave-Be
2014.02.16(日)@宮城県 仙台 enn 2nd
2014.02.21(金)@東京都 恵比寿 LIQUIDROOM
Release Information
2013.11.30 on sale! Artist:THE NOVEMBERS(ザ・ノーベンバーズ) Title:zeitgeist(ツァイトガイスト) MERZ MERZ-0002 ¥2,500(tax incl.) |