サウンドアーティスト/音楽家のevalaが生み出した、無響空間における「音」だけのインスタレーション<hearing things #Metronome>は、真っ暗闇の中で体験者を幽玄のヴァーチャル世界へと誘うサウンドアート作品だ。特殊な遮音パネルに囲われた部屋で、複雑な立体音響プログラムを介して生まれる豊かな音の生態系からは、「耳で視る」とevalaが語るように、体験者一人ひとりの脳内にさまざまなイメージが駆けめぐることだろう。

音だけのVRを体験したことがあるか?evala、無響空間のサウンドVR開催 evala_portrait-700x393
evala

そしてこの度、新しい表現によるストーリーテリングを特集した『「WIRED」日本版 VOL.25 -』の発売を記念し、本作の体験イベントを12月16(金)、17(土)、18(日)の3日間、六本木のWIRED Lab.にて開催!

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今回は建築家の豊田啓介率いるnoiz architectsがプロジェクトに参加し、幻想的なインスタレーション空間を演出する。VR時代の新たな「音の物語」を体感する、超貴重な機会となることだろう。

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豊田啓介

EVENT INFORMATION

hearing things #Metronome

2016.12.16(金)、17(土)、18(日)
STRAT 11:00/CLOSE 20:00(※1人10分間、完全予約制)
WIRED Lab.(東京都港区六本木 1-3-40 アークヒルズ カラヤン広場)
ADV ¥2,000
アーティスト:evala(音楽家/サウンドアーティスト)
空間演出:noiz architects

キュレーター:塚田有那(編集者/キュレーター)
テキスト協力:橋本幸士(大阪大学 教授/理論物理学、ひも理論)
機材協力:アコースティックフィールド
イヴェント協力:『WIRED』日本版
 
<作品概要>
闇の中で、音の粒と粒が飛び跳ね、うねり、無限の空間へと誘う。音の現象がまるで生き物のように感じられる、まったく新しい聴覚体験を生み出すサウンドインスタレーション。内側を特殊な無響・遮音パネル素材で囲われた黒い部屋の中に入ると、暗闇の中でライトを浴びた3台のメトロノー ムが、カチカチと単調な音を刻んでいる。視界がだんだんと遮断されると、メトロノームの音が複雑な立体音響プロ グラム処理によって増殖し、空間内で引き伸ばされたり、粉砕されたりしながら、体験者の体をまさぐっていく。真っ暗闇の中、その豊かな音の生態系に耳を澄ませるとき、脳内には様々なイメージが表出し、「耳で視る」という新 鮮な体験を得ることだろう。先端テクノロジーを用いた音の現象が、人の知覚を拡張させ、動的に変化し続ける「音 のアーキテクチャ」を構築していく。
*すべての音は、マイクロフォンによって採取されたメトロノームの音がリアルタイムに処理され、再びマルチチャンネル・スピーカーから発することで構成されている。

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evala オフィシャルサイト