スクールカーストの話についての途中でしたね。
そう、前回にも書いたけど、事実オタクでもカーストの上位に行くことは可能だったのだ。

実際、大学時代(あ、高校を辞めたとありますが、高卒認定試験を経て大学には適当に入ってしまったのです)の同級生の1人は
「うちの高校はオタクしかいなかったけど!?」と話していた。

規則が厳しい古典主義の、それなりに箱入りお嬢様を育てるような学校に分不相応にも通ってしまった私は、まずそこで自分へのハードルを上げていたのだとは思う。
だがその話を聞いた時は、おお、現代的だ。とただ感心していた。

実際自分が生きづらくするかしないかは、どう考えても自分次第だ。
オタクは悪いことをしたか?
オタクは迷惑をかけたか?
オタクは罪を犯したか?

いや、オタクは悪くない。
ただオタクに生まれてしまったという業を背負っているのだ。

で書いた、「オタクは嫌いだ」と豪語する人物も、実は学校では違う意味で嫌われるタイプの人間であったらしい。
話を聞いてみると、生意気でとにかく反抗的だった子供時代人から避けられ、最終的にいじめの対象となった。
そこで私と違ったのは、彼は子供らしからぬ法的知識を駆使し、自分に嫌がらせやいじめ行為をした生徒、それを黙認した教師を学校から消し去ったそうだ。
上よりも上の人間に直訴し、「で、そちらはどう処分をつけられるおつもりですか」と掛け合い、退学や転勤に追い込んだのだ。

行き場もなくオロオロとしながら、言い訳ばかりして何も出来なかった私にとっては、
どう見てもやり過ぎ…!!
としか思えないし、事実本人も今では多少やり過ぎたと思っているそうだ。

しかし、これは少し大袈裟な例えであったが、そもそもここまでとは言わないけれど、私にあと少しの自信があれば、オタクであったとしても避けられはしなかった様に思う。
何か、気持ち悪いとかギョッとした反応をされてしまっても、晴れやかな笑顔と自信に満ちてさえすれば、根暗のレッテルを貼られることはなかったのだ。

私は言い訳にしてはいなかったか?
ギョッとされたことを。
周りが女子ばかりだったことを。
女子がグループを作って固まる事への拒絶を。
自分の根本的な自信の無さを。

先ほどの人物のようになろうとも思わないが、自信に溢れていれば良かったのだ。
(前述のような体験談を彼が話したのは、オタクもそこまでやれば勝てる、という事を言いたかったらしい。極端だが励ましてくれたのだろう。私は勝つとまでは言わなくても、自分が生きやすくなればそれでいいのだ…まあ、力は欲しいんだけど、実際、ごにょごにょ)

ある意味鈍感になれば良かったのだ。
客観的に見て、自信なさげに猫背で、笑顔もひきつり、臆病な様子の人間を見て仲良くしたいと思う人はそんなに居ないと思う。

ファーストコンタクトはそれなりにみんな緊張感もあり、不器用な笑顔を見せるだろう。
だが、普通は徐々に打ち解ける、心を開くという事が出来るのだ。

オタクは根本的にそれが出来ないで言い訳している。
そうじゃないオタクの人には大変申し訳ないが、そうだったオタクとして思うのは、実際そういうタイプがかつて、オタクの大半を占めて居た。

背負ってしまった業は仕方がない。
オタクの星の元に生まれた事を言い訳にするなら、オタクを辞めるか?
無理。
即答で。
無理。

辞めるとか辞めないとかではなく、そういう「人種」なのは避けようのない事だし。
だからオタクよ、力を持て。

簡単ではない。私もまだまだ道半ばで、全然自信も未だにないし、笑顔もひきつり気味なのが治らないし、でもその為にこのコラムを書き始めたから。

オタクとはそもそも自虐的に使われる事がままある。
自信の無さの隠れ蓑にしてオタクという言葉自体を貶めてきたのはオタク自身だ。

言葉というのは徐々に使われ方が変わっていく。
私は、オタクという言葉が、リア充非オタから蔑称として使われない世界にしたい。

うん、大それた事を言ってみた…それこそ自信はない…

でも、開口一番嫌いだとか、言われたくないんだもん。
結局ただそれだけなんだよねー。
 

嫌いだと言われたオタクの話③ S__15638553-1-1-700x700

miyako

モデル / コスプレイヤー / 声優 / DJ / 異色肌ギャルプロデューサー

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