<FUJI ROCK FESTIVAL’19>
2019.07.26(FRI)
Janelle Monáe@GREEN STAGE
ジャネール・モネイ(Janelle Monáe)、想像以上。初の<FUJI ROCK FESTIVAL(以下、フジロック)>、それもGREEN STAGEを、彼女はいともたやすく自分の色に染めてみせた。
今年のグラミー賞で最優秀アルバム賞にノミネートされた『Dirty Computer』を提げての初来日。さらにアルバムの発売とほぼ同時期にパンセクシャル(全性愛)であることをカミングアウトし、今やオピニオンリーダーとしても崇められる存在となった彼女のステージを、まさか<フジロック>で見られるなんて。
『Dirty Computer』収録の”Crazy, Classic Life”で早速、観客の心を掴むと、続く”Screwed”では民族風衣装で玉座に座り圧巻のラップを披露。さらに、通称「ヴァギナパンツ」を身につけて再登場した”Pynk”でファンは歓喜!
その後も衣装チェンジを繰り返しながら歌、ラップ、ダンス、ギターと変幻自在、縦横無尽。観客は「万華鏡」のように移り変わるジャネール・モネイ・ワールドを堪能した。
さらに終盤の曲の合間にジャネール・モネイは、女性、そしてLGBTQ、黒人、移民といったマイノリティたちの権利のために戦い続けようと観客に呼びかける。その言葉が素直に心に入ってくるのは、彼女が誰よりもマイノリティの当事者であり、彼女しかできない音楽とアートでその逆境を乗り越えようとしているからだろう。
前評判を軽く飛び越えてきたジャネール・モネイ。今日のステージを見た観客にとって、彼女は間違いなく「<フジロック>に戻ってきてほしい」アーティストになっただろう。
Photo by 横山マサト
Text by ラスカル(NaNo.works)
▼2019年の関連記事をチェック!
フジロック初心者必見!フジロックへ行くまでに知っておきたいことまとめ
フジロック出演!120%踊れる世界的DJマーティン・ギャリックスを絶対観るべき5つの理由
現役DJ15人がフジロックでかけたい1曲&編集部が絶対に観たいアーティスト
フジロック開催間近!ネクストブレイクアーティストが揃うROOKIE A GO-GO出演者の意気込みは?
TENDOUJI×フジロック|東京オルタナシーン屈指の愛されバンドに訊く、フジロック初出演の意気込み
フジロック2019出演。逆輸入アーティストBIGYUKIのパフォーマンスは必見|ロバート・グラスパーら世界の大物から注目される理由とは
“新生”SANABAGUN.の今|ニューアルバム『BALLADS』と初出演の<フジロック>