10年間もの間、映画の世界歴代興収記録1位の座を保持し続けたジェームズ・キャメロン監督作の『アバター』が、マーベル・スタジオ最大のヒット作『アベンジャーズ/エンドゲーム』にその座を奪われたことが世界中の話題となった。この話題について、ついに『アバター』監督のジェームズ・キャメロンが自ら言及。その気持ちを語っている。

ジェームズ・キャメロン「希望をくれたよ」

インタビューに応えたキャメロンは、自身の監督作の記録が他の作品に奪われたことについて「たくさんの希望をもらったよ」と意外な答えを返している。「『アベンジャーズ/エンドゲーム』は人々がまだ映画館に行くんだってことの実証になった。『アバター2』や『アバター3』を製作する上で、僕が恐れていたのは、市場が大きくシフトしてしまって、人々にたくさんの知らない人たちと暗い部屋で一緒に座って、何かを観に行くということにワクワクする気持ちをすでに与えられなくなってしまっているんじゃないかってことだったんだ」と、むしろ映画製作意欲を駆り立てる一因になったことを明かしている。

また2021年公開予定の『アバター2』、2023年公開予定の『アバター3』がともにヒットすれば、2024年、2027年に新たに続編を製作することもある、としながらも、昨今の映画のチケット売上の減少に、キャメロン自身が危機感を覚えていたとも話している。「『アバター2』と『アバター3』は今の時代思想の中で、成功のようなものを作ることができるのだろうか? そんなの誰がわかる? 僕らは挑戦しているんだ。そうしたものを作れるかもしれないし、作れないかもしれないが、大事なのはまだ可能性があるってことだ」

自身のこだわりを貫きながら、映画への情熱を絶やさないキャメロン。彼の作る作品からはそうした映画への熱い気持ちが伝わってきているのかもしれない。『アバター』の続編は彼の集大成となるはず。『アベンジャーズ/エンドゲーム』の記録をまた打ち破ることになるかも……?

「アベンジャーズ/エンドゲーム」MovieNEX 予告編

映画「アバター」予告編

『アバター』監督ジェームズ・キャメロンは『アベンジャーズ/エンドゲーム』に興収記録を抜かれて何を思う? film190912_avatar_jamescameron_main-1920x1280
Photo via @AVATARMOVIEJP(Facebook)