Pヴァインより書籍『別冊ele-king ブラック・パワーに捧ぐ』が本日8月26日(水)に発売された。

書籍『別冊ele-king ブラック・パワーに捧ぐ』が本日発売

今回発売された『別冊ele-king ブラック・パワーに捧ぐ』は、“なぜビヨンセ(Beyoncé)は過激なのか?”、“なぜデトロイト・テクノは重要なのか?”といったテーマを取り上げ、ニーナ・シモン(Nina Simone)ジェイムズ・ブラウン(James Brown)ギル・スコット・ヘロン(Gil Scott-Heron)といった偉大なミュージシャンの面々にも迫る内容となっている。

さらに、今聴くべきヒップホップ30枚に加え、2010年代ブラック・ミュージックの50枚、2010年代デトロイトの50枚、そして映画から文学、思想、歴史までも網羅され、現代ブラック・カルチャーの大カタログともいえる本書。インタビューではムーア・マザー(Moor Mother)アンダーグラウンド・レジスタンス(Underground Resistance)ジェフ・ミルズ(Jeff Mills)グレッグ・テイト(Greg Tate)といったミュージシャン/コメンテーターが様々な角度から“現在”を語っている。

また、“Black Lives Matter”をテーマにしたコンピレーションCD『Freedom And Justice – Voices Of Black America 1956-2005』も発売中だ。今も根強く残るアフリカ系アメリカ人に対する差別や、平等、貧困、連帯、変化をテーマにしたメッセージ・ソングを集めた本コンピレーション。ソウルやファンク、ブルース、ゴスペルに込められた彼らの真摯なメッセージを、今こそ受け止めて欲しい。

RELEASE INFORMATION

別冊ele-king ブラック・パワーに捧ぐ

いまこそブラック・ミュージックを聴こう!書籍『別冊ele-king ブラック・パワーに捧ぐ』が本日発売|Jeff Millsのインタビューも掲載 art2000826_ele-king_2-1920x2850

2020年8月26日(水)
¥1,800(+tax)
編:ele-king編集部
発行:株式会社Pヴァイン
発売:日販アイ・ピー・エス株式会社
ISBN:978-4-909483-68-3

CONTENTS:
・Interview
Greg Tate グレッグ・テイト──ブラック・カルチャーを読み解く (野田努)
Moor Mother ムーア・マザー──言葉と音、詩とタイムトラベル (ジェイムズ・ハッドフィールド/James Hadfield、五井健太郎訳)
Underground Resistance アンダーグラウンド・レジスタンス──受け継がれる抵抗のスピリッツ (野田努)
Jeff Mills ジェフ・ミルズ──記憶、そして未来へのオマージュ (三田格)

・Disc Guide
2010年代の黒人音楽の50枚 (選・文=三田格)
デトロイトこの10年の50枚 (選・文=M87)
BLMとリンクするヒップホップ30枚 (選・文=大前至)

・Columns
[Music]
Beyoncé ビヨンセ──そのラディカリズムを解説する (ジェイムズ・ハッドフィールド/James Hadfield、五井健太郎訳)
Nina Simone ニーナ・シモン──ただひたすら、革命を夢見た音楽家 (野田努)
John Coltrane ジョン・コルトレーンを追いかけて (平井玄)
James Brown ジェイムズ・ブラウン──はじめにリズムありき、そして黒いということ (野田努)
Archie Shepp アーチー・シェップ──自由と闘争の黒人音楽としてのジャズ (松村正人)
George Clinton ジョージ・クリントン──政治を好まないPファンクの政治表現について (河地依子)
Prince プリンス──彼はいつから「政治的な黒人」になったのだろうか (三田格)
Gil Scott-Heron ギル・スコット・ヘロン──黒いアメリカの本質をあらわすブルース学者
(ジェイムズ・ハッドフィールド/James Hadfield、五井健太郎訳)
Public Enemy パブリック・エナミー──政治とエンターテイメント (三田格)
Wu-Tang Clan ウータン・クラン──殺されないように自分を守りな (二木信)
Run The Jewels ラン・ザ・ジュエルズ──社会正義のヒーローなんぞにならない (ジェイムズ・ハッドフィールド/James Hadfield、五井健太郎訳)
Deforrest Brown Jr. ディフォレスト・ブラウン・ジュニア──なぜいまアミリ・バラカであり、フリー・ジャズであり、デトロイト・テクノなのか (野田努)

[Thought]
Amiri Baraka アミリ・バラカ──いつも新しい隣人 (平井玄)
Angela Davis アンジェラ・デイヴィス──すべての人にとっての先生、いまも闘い続ける哲学者 (水越真紀)
Kodwo Eshun コジュウォ・エシュン──アフロ・フューチャリズムの理論家 (髙橋勇人)

[Litetature]
James Baldwin ジェイムズ・ボールドウィン──黒人文学の可能性を広げた小説家 (松村正人)
Alice Walker アリス・ウォーカー──フェミニズムではなくウーマニズム (水越真紀)
Samuel Ray Delany, Jr. サミュエル・R・ディレイニー──ブラック・トゥ・ザ・フューチャー (髙橋勇人)

[Sports]
Muhammd Ali ムハメド・アリ──スーパースターにしてトリックスター (松村正人)

[Films]
ライアン・クーグラー『フルートベール駅で』 (三田格)
リー・ダニエルズ『大統領の執事の涙』 (野田努)
リー・ダニエルズ『プレシャス』 (三田格)
スパイク・リー『ドゥ・ザ・ライト・シング』ほか (大前至)
スパイク・リー『ゲット・オン・ザ・バス』 (三田格)
バリー・ジェンキンス『ビール・ストリートの恋人たち』 (木津毅)

・Essay
BLMの版図、あるいは警察予算の撤回をめぐって (新田啓子)
真に驚くべきこと (平井玄)
暗喩としてのアングリー・ブラック・ウーマン (押野素子)
100年後のパンデミックとポリス・ブルータリティ (日暮泰文)

・Chronicle
黒い年代記 (小林拓音)

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Freedom And Justice – Voices Of Black America 1956-2005

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2020年8月19日(水)
¥2,400(+tax)
V.A.
レーベル:Pヴァイン
商品番号:PCD-24982
フォーマット:CD
解説/歌詞・対訳付

収録曲:
1. Wake Up – Willie Rodgers
2. Black Reflections – Essence
3. Mr. President – Angels Of Joy
4. Talking About Freedom – Fontella Bass
5. Push On Jesse Jackson – Pace-Setters
6. Trying Times – Ernest Franklin
7. Let’s Make A Better World – Earl King
8. This Whole Funky World Is A Ghetto – Bobby Patterson
9. All Proud Races – Robert Ward
10. Food Stamp Blues (Part 1) – Eddie Lang
11. Is It Because I’M Black – Syl Johnson
12. Hard Times (Follow Me) – Mighty Joe Young
13. Come And Go With Me – Dorothy Norwood
14. Sleeper – Lowell Fulson
15. I’d Like To Know – The Traveling Echoes
16. Cummins Prison Farm – Calvin Leavy
17. Get Up (If You Want To Be Somebody) – McKinley Sandifer
18. The Alabama Bus (Parts 1 & 2) – Brother Will Hairston
19. Ghetto Boogie – Ellen Jackson Big Star Band
20. No More Ghettos In America – Stanley Winston
21. The Ghetto – Little Joe Washington
22. A Change Is Gonna Come – The Meditation Singers

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