写真家・青木柊野のソロエキシビジョン＜cejitos （M1135）＞がLAID BUGにて開催

“ヴィジュアルアーツ”を中心とした現代アートを取り扱うアートギャラリー・LAID BUGにて、東京を拠点に活動する写真家・青木柊野によるソロエキシビジョン＜cejitos （M1135）＞が10月14日（金）より開催。

青木柊野の個展＜cejitos （M1135）＞がLAID BUGで開催

青木柊野は東京を拠点に活動する写真家で、2017に発表された作品群「hill」を皮切りに、作品展示、パブリケーションを通して、実験的な作品を多数発表。近年のパーソナルワークにおいては、写真の一つの側面である「記録」「具象」という特性の対極にある、独特な質感を持った美しい抽象写真が一際目を引く。

そのアプローチは多岐に渡り、薬剤を用いたエフェクティブなフィルム写真表現をはじめ、「luminous body’s」（2018）では、古いPCのストレージ容量に負荷をかけることによって生じるバグをキャプチャする手法で制作、「autonomy」（2019）では、撮りためた無数の写真から、AIを用いて新たな図像を生成するなど、作品制作を通じて写真表現を拡張する試みを続けてきた。

本展は、約60点の写真作品によって構成され、近年、青木が挑戦してきたさまざまなアプローチを観ることができる他、什器を用いたインスタレーションなど新たな試みも展示される。展示タイトルの「cejitos」は青木がキーボードに向かい、偶然タイピングした文字列をそのまま採用したもので、直接的な意味はなさない。だが、検索すると一匹のメキシカンウルフにつけられた名前と重なった。この美しい偶然をそのままタイトルに採用する行為自体が、青木の作品制作における態度を端的に表現している。

本展は10月23日（日）まで開催。ぜひ、この期間に青木の作品群の世界を、現地にてご体験あれ。