7月25日(金)、26日(土)、27日(日)に新潟県・苗場スキー場で開催される<FUJIROCK FESTIVAL’25>(以下、フジロック)。心踊る海外アクトの来日から国内のビッグアーティスト出演、さらには若手ミュージシャンたちの晴れ舞台として毎年のように熱狂を生んでいます。
今回<フジロック>の魅力を紹介したいのは、これまで単独で苗場に足を踏み入れたことのないビギナーのあなた。3日間のラインナップを眺めては「いつか行きたいな……。」と妄想し、ギリギリまで悩みながらも、様々な要因を考えた結果断念してしまった方もいるのでは。
しかし諦めることなかれ。実は<フジロック>のホスピタリティは年々高まっており、単独での参加のハードルはますます下がってきているのです。実は<フジロック>は単独でも存分に楽しめるフェス。いや、むしろひとりの方が自分のペースで思い切り楽しめる自由さがある、と言っても過言ではありません。
どのようにして<フジロック>へと向かい、会場を周り、楽しめばいいのか。いわゆる「ぼっち参戦」の方が安心して踏み出せるための3ステップをここでは紹介。「ひとりだからこそ味わえる自由さ」と「実際にどう楽しめばいいのか」のリアルをお届けします。必要なのは少しの準備と勇気だけ。以下の3ステップを押さえれば、あなたもきっと、最高の「ひとりフジロック」を体験できるはずです。
STEP①:チケット──気軽に参加したいあなたに!
まず<フジロック>に参加する上で不可欠なのがチケット。とりあえず3日通し券を購入!……でも良いのですが、まずは雰囲気を体験してみたい方におすすめなのが「金曜ナイト券」。7月25日(金)の18時から翌朝5時までの入場で一般的な1日券よりも9,000円安い16,000円で購入できるチケットなのです。
金曜ナイト券が登場したのは昨年。<フジロック’24>のタイムテーブルと照らし合わせてみると、GREEN STAGEトリ前のAwichやRED MARQUEEのキング・クルール(KIng Krule)が登場する時間帯から入場が可能となり、ヘッドライナーのザ・キラーズ(The Killers)、さらには深夜の出演となった電気グルーヴやgroup inouも見届けることができます。さらには平日の仕事を片付けて最終の新幹線に飛び乗り、深夜から参加して一通り踊った後に始発で帰宅……そんな弾丸旅行も、ひとりだからこそ自由にできるプランです。
今年のタイムテーブルは現時点ではまだ発表されていませんが、<フジロック>を諦めないための選択肢として金曜ナイト券はとても有効です。各日の一日券やUnder 22チケットと共に、ぜひ考慮してみてください。
STEP②:アクセス/宿泊──ひとりでも安心のプランが多数!
「なんとかチケットを買ったぞ!」と参加を決めたあなた。次に考えるのは会場までの交通手段と宿泊です。<フジロック>には、単独参加のビギナーにも優しいアクセス手段と宿泊プランが揃っています。
まずはアクセスについて。駐車券が必要になる自家用車や新幹線などを駆使した公共交通機関での参加はもちろんのこと、ビギナーの方にオススメしたいのは安心かつサポートも手厚いのはオフィシャル・ツアーバス。開催前日の夜に出発して当日の早朝につくプランもあれば、当日の朝に出発して昼頃に到着するプランもあるなど、それぞれのスケジュールに沿った旅程設計が可能となります。行って帰るまでが<フジロック>、帰りのバスについても先に考えておけばスマートな「ひとりフジロック」が堪能できます。
また東京をはじめとした関東エリアのみならず、関西や中京エリアをはじめ全国16都市からのバスツアーが用意。そして22歳以下のツアーバス利用者には無料でキャンプサイトが利用可能、かつ往復利用だと会場内で利用できる1,000円分の食金券がプレゼントされます。時間にもお金にも優しいのが、ソロでの参加にぴったりのポイントです。お近くの都市からの出発でストレスのない<フジロック>を!
もう一つの事前準備として必要なのが宿泊。日帰りが前提となる一日券での参加者はともかく、二日以上の参加となると夜を明かす場所については考える必要があります。残念ながら会場に隣接している苗場プリンスホテルや会場内の「PYRAMID GARDEN」でのレンタルテントプランは既にキャンセル待ちの状態……ですが、オフィシャルツアーセンターでは会場となる新潟〜群馬周辺の宿泊施設も取り扱っています。シングルルームから相部屋プランと各種取り揃えているとのこと、まずはこちらをチェックしましょう。
さらにはキャンプエリアもチケット販売中。ここは女性専用エリアや「キャンプよろず相談所」なるアウトドアのプロ集団によるアドバイスも受けられるので、通常のキャンプよりも過ごしやすい環境での宿泊となります。キャンプサイト利用者専用となるシャワー室や有料の苗場温泉も設置、これは本当に快適です。苗場温泉に関しては誰でも利用が可能なので、駐車券を購入して車中泊を敢行する方でもゆったりと身体を癒すことができます。
STEP③:当日の持ち物──身軽ながらも本質を抑えた準備を!
最後に事前確認したいのは当日の持ち物。ひとりで動く分、なるべく荷物はコンパクトに、でも快適さは犠牲にしたくないところです。まず<フジロック>公式のFAQにはビギナー向けの持ち物を紹介するページが設置されています。<フジロック>での簡単なルールやマナーも紹介されているので、こちらを確認しつつ、足りない備品などを買い揃えるのはベターです。
それに加えて持っていくと便利なものは何か? 実はQeticでは昨年、1日参加者のためのガイドブックを作成し、そこで過去の参加者たちからの声を集めたのでした。現場からのリアルな意見を反映した本質的なリストとなっています、こちらぜひご確認を!
・モバイルバッテリー:「宿に戻って充電」ができないので2個あると安心。
・汗拭きシート:お手拭き、タオルなどの役割を全部補完してくれます。
・ポーチ:バッグはクロークに預けて、貴重品だけポーチに入れて身軽に過ごしましょう。
・捨ててもいいくるぶしソックスの束:長靴を買うよりもハードル低く、雨の時にさっと履き替えられるので嬉しい!
・濡れても不快にならない格好:天気が変わりやすいフジロック。荷物増えがちな防水対策より、逆に濡れても不快にならない格好をしてるほうが身軽に過ごせるから快適なことに気付きました。
・スマホのギガチャージ:月末なので格安SIMの方はしておけると入場や会計が安心です。
ここまで準備すればあとは楽しむだけ。予想外の雨や高温など、山の中で開催される<フジロック>ならではのハプニングを楽しみつつ、万全の大勢で会場を歩き回ってみてください。来ればわかる、来なければわからない! ぜひ苗場の森でお会いしましょう。
Photo by Itaru Sawada, Kazuma Kobayashi, Shimizu Soutarou
Text by Ikkei Kazama
INFORMATION
FUJI ROCK WEEK 2025 at 東京ミッドタウン八重洲
6月13日(金)~27日(金)、東京ミッドタウン八重洲で FUJI ROCK WEEKが開催中!
フジロックにゆかりの深いアーティストによるフリーライブやDJイベント、ワークショップなど、八重洲で一足先にフジロックを体験できる。
フジロック・オフィシャルショップ「GANBAN/岩盤」が、イベント期間中限定でPOPUPストアを出店。オフィシャルグッズやチケットの対面販売を実施。フジロックについてわからないことや不安なことなど、スタッフの方に相談しながら購入が可能。
また6/21(土) 22(日) にはフジロック参加に向けたオフィシャルツアーに関する相談会を実施。お住まいの場所や、参加希望日などからぴったりなツアープランが相談できるので是非チェック!
FUJI ROCK WEEK 2025 at 東京ミッドタウン八重洲
FUJI ROCK FESTIVAL’25
2025.7.25(金)26(土)27(日)
新潟県・湯沢町 苗場スキー場
FUJI ROCK FESTIVAL ’25オフィシャルグッズ