Pヴァインele-king booksから、『ele-king臨時増刊号 コロナが変えた世界』と『パンデミック 世界をゆるがした新型コロナウイルス』が6月24日(水)に同時刊行されることに。

ele-king books、コロナ以降の時代を考察する書籍2冊を出版決定

新型コロナウイルスとそれによって引き起こされる感染症は、いまなお世界各地で猛威をふるい続け、緊急事態宣言が解除された日本においても、第二波/第三波の流行が懸念されている。

ele-king臨時増刊号 コロナが変えた世界』は、社会/科学/文化などさまざまな角度から、ニュースでは語られなかった見解が紹介されている1冊。音楽産業の行方やアートの意義についても考察し、上野千鶴子内田樹宇都宮健児宮台真司ブライアン・イーノヤニス・ヴァルファキスらのインタビューも掲載されている。

パンデミック 世界をゆるがした新型コロナウイルス』では、これから訪れるであろう“野蛮”な状態、危機的な状況を見据え、その回避策などにフォーカスした内容となっており、現代思想の巨匠にして“最も危険な哲学者”とも称される著者スラヴォイ・ジジェクが、切れ味の鋭い批評を繰り広げている。どちらもコロナ以降の時代を生きるうえで必携の2冊なので、是非チェックしてほしい。

INFORMATION

ele-king臨時増刊号 コロナが変えた世界

コロナ以降の時代を考察する書籍2冊がele-king booksから緊急出版決定|宇都宮健児、宮台真司、ブライアン・イーノらのインタビューも収録 art200619_ele-king_books_1-1920x2853

2020.06.24(水)
¥1,800(+tax)
編者:ele-king編集部
発行:株式会社Pヴァイン
発売:日販アイ・ピー・エス株式会社
ISBN:978-4-909483-57-7

目次:
インタビュー
内田樹/失ったものを数えるよりも、残っているものを数えること
天笠啓祐/新型コロナウイルスとは何か?──科学的見地から探る原因と対策
ブライアン・イーノ×ヤニス・ヴァルファキス/ウイルス後の世界を考える
宮台真司/絶望こそが希望である──パンデミックが照らし出す未来への道筋
上野千鶴子/政治は女の方が向いている──コロナ禍が可視化した女性差別の実態
五野井郁夫/日本は軍隊がないからこそ戒厳令を敷かなくて済む──世界各国の対応と日本との見比べ
桔川純子/住民がお互いにワクチンになった──市民の自発性をベースにしたソウル市のコロナ対策
宇都宮健児/緊急事態宣言の意味──本当に困っている人たちに必要なこととは
重光哲明/ウイルスは万人に平等に襲いかかる?──フランス在住の医師が語る公衆衛生と疫学の重要性
篠原雅武/新しい感覚の構造に私たちは気づきつつある──エコロジーの観点から見たパンデミック
ダニエル・ミラー/多くは壊滅的な打撃を被っている──音楽産業とりわけインディ・シーンの将来について
ブライアン・イーノ/利益の出ないモノをいかに大切にすることができるか──再解釈される文化とアート

コラム
イアン・F・マーティン/コロナ・ローカリズム──瀬戸際のライヴハウスから
坂本麻里子/ユートピアはこうして描かれる──ブライアン・イーノからウィリアム・モリスへ
後藤護/疫病文化逍遥──ファクトからネオグロテスクへ
仲山ひふみ/アポステリオリな思考
高島鈴/洪水と生存──誰も外に出ない家の中で
白石嘉治/トンネルをぬけて風にふかれる──あたらしい精神の形式について
三田格/ホリデー・イン・ザ・サン(密)

詳細はこちら

パンデミック 世界をゆるがした新型コロナウイルス

コロナ以降の時代を考察する書籍2冊がele-king booksから緊急出版決定|宇都宮健児、宮台真司、ブライアン・イーノらのインタビューも収録 art200619_ele-king_books_2-1920x2819

2020.06.24(水)
¥1,850(+tax)
著者:スラヴォイ・ジジェク
監修:斎藤幸平
訳者:中林敦子
発行:株式会社Pヴァイン
発売:日販アイ・ピー・エス株式会社
ISBN:978-4-909483-58-4

目次:
序章 我に触れるな。
第一章 我々はみな、同じ舟に乗っている。
第二章 何をこんなに、いつも疲れているのか?
第三章 欧州のパーフェクトストームに備えて
第四章 ようこそ、ウイルスの砂漠へ
第五章 感染流行の五段階モデル
第六章 イデオロギーのウイルス
第七章 冷静にパニクれ!
第八章 監視と処罰? ええ、お願いします!
第九章 人の顔をした野蛮が我々の運命か
第十章 共産主義か野蛮か。それだけだ!!
補遺 友人からの二通の有益な手紙
サマラの約束:古いジョークの新しい使い方
解説:リュブリャナの約束 古い理論の新しい使い方?(斎藤幸平)

詳細はこちら