是枝監督書き下ろし小説版『万引き家族』10万部突破！映画では描ききれなかった登場人物の過去・背景が明らかに？

第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品作、カンヌ国際映画祭最高賞である​パルムドール​を今年度受賞した映画『万引き家族』の小説版で、是枝裕和監督自ら書き下ろした作品である、2018年5月28日に刊行された『万引き家族』が発売から10日の6月7日、10万部を突破した事が分りました。

パルムドール受賞後は、問い合わせが殺到し、発売前に異例の重版（2刷り）が決定！　

発売後も紀伊國屋書店梅田本店や三省堂書店池袋本店など多数の書店でランキング1位を獲得しています。

目次だけでもグッとくる「家族を超えた絆」をより鮮明に描く小説版

そして今回、10万部突破を記念して、是枝監督から直筆コメントが公開されました。

映画『万引き家族』は、様々な家族の形を描き続けてきた是枝監督の最新作で、監督が「10年くらい自分なりに考えて来たことを全部この作品に込めようと、そんな覚悟で臨みました」という本作は、東京の下町を舞台に家族ぐるみで小さな犯罪を重ねる一家の、「家族を超えた絆」を描き高く評価されました。

そして本書では、映画では語り尽くせていなかった人物の背景や感情が描かれており、登場人物の内なる想いがひとつひとつ丁寧に回収されています。

また、登場人物たちが劇中では発することがなかった“声にならない声”や、彼らの過去や背景が明らかになることで、作品のメッセージがより鮮明となります。

SNSでも「『万引き家族』の小説、映画を観てると目次だけでもグッとくる」「ラストにかけて泣かされた」「細かい描写や背景を知るにはやっぱり小説を読むのがベストだと思う」などの感想が多数アップされ話題となっています。

映画の副読本としてはもちろん、映像の世界観を何度も反芻し、感動を倍増するために欠かせない一冊ではないでしょうか。