Qetic LINE@ 01 W

[宮沢香奈コラム Vol.21]東京では、11月も下旬となれば、普段でさえ充分過ぎるほど明るい街がイルミネーションに照らされ、さらに眩しさを増す。

京では、11月も下旬となれば、普段でさえ充分過ぎるほど明るい街がイルミネーションに照らされ、さらに眩しさを増す。どこにいても聴こえてくる誰もが知ってる往年のクリスマスソング。忘年会シーズンも重なり、人々が無条件に浮き足出す季節、それが日本のクリスマスであり、年末の光景である。クリスマスの歴史や伝統を持たない日本ならではのスタイルを否定するつもりはないし、私自身、その風習に長年浮かれていた1人である。ただ、1年が過ぎ去るよりも早い速度で、様々なことが変わりゆく今の日本において、何十年も全く代わり映えしないクリスマスソングに、名物とまでなっているチキンやケーキショップの行列に違和感と不安を感じずにはいれないのは私だけだろうか?クリスチャンでもない私が1日だけ教会で祈ることが出来る日がクリスマスなのだとしたら、日本の未来を、本当の意味での平和を、祈らずにはいれないだろう。

ベルリンにて、初めてのクリスマスを過ごしながら、日本とは全く違う風習を持つドイツのクリスマスを紹介すると共に、それぞれ、いろんなことを感じとってもらえたら嬉しい。

ドイツのクリスマスは、地域毎に何百年にも渡り受け継がれてきた様々な習慣を持っており、1年の行事の中で最も大切とされている。デパートでは、ハロウィンと同時期にクリスマス用のお菓子売場ができ、花屋にはツリーやリースが並ぶ。日本の様な派手な演出はなく、街や建物が持つ本来の美しさを照らし出すライトアップだけで充分クリスマスの雰囲気が伝わってくる。

そして、何より重要とされているのがメインイベントとなるクリスマスマーケットである。中世にタイムスリップしたかのような古城に囲まれたニュルンべルクやドレスデンのクリスマスマーケットは世界的にも有名であるが、首都であるベルリンでも各地でマーケットが開かれており、伝統を重んじる厳かなものから、ネオンだらけのド派手な移動式遊園地まで、ベルリンならではのマーケットを楽しむことが出来る。

次ページ:その中でも”ベルリン一美しい”ジャンダルメンマルクトのマーケット

宮沢香奈(Kana Miyazawa)

宮沢香奈(Kana Miyazawa)

フリーランスライター/コラムニスト

長野県生まれ。文化服装学院ファッションビジネス科卒業。 セレクトショップのプレス、ブランドディレクターを経たのち、フリーランスとしてPR事業をスタートさせる。ファッションと音楽の二本を柱に独自のスタイルで実績を積む。2012年頃からライターとして本格的に執筆活動を開始し、ヨーロッパのフェスやローカルカルチャーを取材するなど活動の幅を海外へと広げる。2014年に東京からベルリンへと活動拠点を移す。現在、Qetic,VOGUE,繊研,men's FUDGEなどで連載を持ち、多くのファッション誌やカルチャー誌に寄稿している。また、国内外のカルチャー情報&体験を提供するアクティビティーコマースBANANAにて、現地ガイドを担う。

Qeticの最新情報をチェック!

友だち追加数