Qeticで連載コラムをやらせてもらうことになった当初から、対談企画をやりたいというのはずっと念頭にあった。これまでにもいろんな人に取材をさせてもらい、おもしろい話を聞かせてもらってきたけれど、もっと突っ込んだ、“ぶっちゃけトーク”がやりたいと思っていた。
ツアーでベルリンへ来るアーティスト、ベルリン在住のアーティスト、もしくは、媒体側と組んで特集でも、と考えていたところ、ひょんなきっかけでロンドンへ行くことになった。そこで思い付いたのが今回のこの企画である。
シートも台本も何もない、ただ1つのテーマを掲げて、後はただひたすら自由にしゃべりまくる。そこには、タブーもお世辞もプロモーションも何もない。あるのは、リアルな言葉だけ。海外在住のフリーランス同士だから語れる本音トークを決行したのだ。
テーマはもちろん「音楽」!! 相手に不服なし(笑)同じくQeticにて連載コラムを執筆中のロンドン在住フリーライター、日本一フェスに詳しい男、フェスティバルジャンキーこと津田昌太朗氏(nekomeguro London)を迎えて、音楽談義をお届けしたいと思います。
Interview:宮沢香奈 × 津田昌太朗(nekomeguro London)
“僕はただのフェス中毒者なんです”
グラストンベリーから始まる世界のフェスの話
宮沢香奈(以下、宮沢) 今回は貴重な機会を頂き、ありがとうございます。というか、まさに絶妙なタイミングでしたね!
津田昌太朗(以下、津田) ホント、そうですね。このタイミングじゃないと会えなかったから良かったです。僕、ロンドンに全然いないですからね(笑)
(この日も津田氏は、パリで開催された<Pitchfork Music Festival>から戻ったばかりで翌日から<Iceland Airwaves>取材というハードコアにも程があるスケジュールの合間を塗って、イーストロンドン・ショーディッチにあるACE HOTELで落ち合った。)
宮沢 確かに(笑)でも、それが仕事であって、人生じゃないですか? 今のこの時代、脱サラしてフェス追っ掛けます! って言える人はなかなかいないと思う。
津田 とにかく僕はただのフェス中毒者なんですよ。日本での会社勤め時代も副業でフェスサイトの編集長をしていて、ロンドンに来てからも海外フェス情報サイト「Festival Junkie」を立ち上げて、海外フェスのレポートや写真を地道に貯めていっています。たまに海外フェスの様子を正直に伝え過ぎて炎上したりもしていますが。
宮沢 炎上?! 楽しそうだなあ(笑)
<Electric Daisy Carnival>
<BoomTown Fair>
<Latitude Festival>