匠・山田洋次監督の82作目となる『小さいおうち』は、2010年に直木賞を受賞したベストセラー、中島京子さん原作の同名小説を映画化した作品。「家族の絆」を描き続ける山田洋次監督が、新たに「家族の秘密」を通して、昭和から平成に至るまでのこの国の動きをも映し出した最新作が1月25日(土)より公開を迎える。

この公開を記念して、日本橋三越本店と映画『小さいおうち』がコラボし、作品の世界観をイメージした「昭和モダンカフェ」が1月8日(水)~28日(火)の3週間限定で、日本橋三越本店の本館1F・中央ホールにオープンした。

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このカフェでは原作に登場するムースババロアをイメージし、昭和風にアレンジした“ムースアラモード”をはじめ、バタークリームのケーキなど、 昭和のスイーツが楽しめる他、映画で実際に使用された着物や小道具、そして赤い屋根の“小さいおうち”オブジェが飾られるなど、 映画の世界観を堪能する事ができるという。また、映画に登場する女中・タキをイメージした割烹着姿の店員さんによるおもてなしにより、昭和モダンな空気を感じながら、ゆっくりとくつろぐ事ができるカフェスペースとなっている。

そして、このカフェのオープンを記念して行われたトークイベントでは山田洋次監督と本作で、女中タキ役を演じた黒木華さんが登場。イベントでは、昭和モダンを代表するデパートとして原作にも登場する日本橋三越本館にオープンした「昭和モダンカフェ」について、山田監督が「幼 い頃、日本橋三越に行く事は、年に1、2回の大変楽しみなイベントでした。そんな日本橋三越本館の中央に『小さいおうち』をテーマにしたカフェができて監督としてとても嬉しく思います」と、作品の世界観を体験できるカフェのオープンに喜んでいた。映画の公開を前に一度足を運んでみてはいかがだろうか。

ストーリー

“小さいおうち”で起こった、ひそやかな恋愛事件。60年の時を超え封印された”秘密”が、今、紐解かれていく―昭和11年。田舎から出てきたタキ(黒木華)は、東京郊外に建つ少しモダンな、赤い三角屋根の家で女中として働きはじめる。そこには、優しい奥様・時子(松たか子)と旦那様・雅樹(片岡孝太郎)、可愛いお坊ちゃんが穏やかに暮らしていた。しかし、一人の青年(吉岡秀隆)が現れ、時子の心があやしく傾いていく。ひそやかな恋愛事件の気配が高まる中、時子を慕い、家族を見守るタキは一つの選択を迫られることになる。それから、60年後の現代。晩年のタキ(倍賞千恵子)が大学ノートに綴った自叙伝には、“小さいおうち”で過ごした日々の記憶が記されていた。数年後、この世を去った彼女の遺されたノートを読んだ親類の健史(妻夫木聡)は、遺品の中から、一通の宛名のない手紙を見つけ長く封印され続けた、ある“秘密”の真相へとたどり着いていく。

Shop Information

昭和モダンカフェ~小さいおうち~
2014.01.08(水)~28(火)@日本橋三越本店本館1F・中央ホール

『小さいおうち』

2014年1月25日(土)全国ロードショー

出演:松たか子、黒木華、片岡孝太郎、吉岡秀隆・妻夫木聡、倍賞千恵子
監督:山田洋次  
脚本:山田洋次、平松恵美子  
音楽:久石譲 
原作:中島京子「小さいおうち」(文春文庫刊) 
製作:「小さいおうち」製作委員会  
制作・配給:松竹
©2014「小さいおうち」 製作委員会