『アンナと過ごした4日間』『エッセンシャル・キリング』で知られるポーランドの鬼才イエジー・スコリモフスキ監督が監修を務め、クシシュトフ・キェシロフスキ、アンジェイ・ワイダらポーランドの名匠たちの作品を特集する<ポーランド映画祭>の第3回が11月22日(土)より、開催される。

今年は全20作品が上映される予定で、例年人気を集めているボイチェフ・イエジー・ハス監督の特集をはじめ、クシシュトフ・キエシロフスキー、クシシュトフ・ザヌーシ、バレリアン・ボロフチク、クシシュトフ・クラウゼら個性的な作家たちの映画が初登場するほか、ポーランド民主化25周年に関連した作品や新作ポーランド映画のジャパンプレミアなどユニークなプログラム構成となっている。

『トリコロール』3部作などで知られるキェシロフスキ監督の『偶然』は、2014年にカンヌ国際映画祭で上映されたデジタル・リマスター版で登場。動き出した列車に飛び乗れるかいなかで運命が分かれる医学生の、3通りの人生を描いた異色作だ。そのほか、ヴィンセント・ギャロ主演の『エッセンシャル・キリング』などで知られるイエジー・スコリモフスキ監督が主演を兼任した『手を挙げろ!』など、ポーランドが誇るそうそうたる名匠たちの作品が集結。ポーランド国内の映画祭で高い評価を受けた、新鋭トマシュ・ヴァシレフスキ監督による若い男2人の悲痛なラブストーリー『真夜中のふたり』、新世代の実力派、アンジェイ・ヤキモフスキ監督が盲学校で出会った男女の恋の行方を描く『イマジン(原題)/Imagine』の新作2本も上映される。

【予告】ポーランド映画祭2014

<ポーランド映画祭2014>は、11月22日(土)から28日(金)と、12月13日(土)から26日(金)の2週間にかけて渋谷シアター・イメージフォーラムで開催される。

Event Information

『ポーランド映画祭2014』
2014.11.22(土)- 11.28(金)、12.13(土)- 12.26(金)@渋谷シアター・イメージフォーラム
ADV:¥1,200、フリーパス¥8,000
DOOR:一般¥1,600、学生・シニア¥1,200、会員¥1,000

<上映作品>
・『結晶の構造』クシシュトフ・ザヌーシ監督 1969年/78分
・『偶然』クシシュトフ・キェシロフスキ監督 1981年/117分
・『罪物語』ヴァレリアン・ボロフチク監督 1979年/120分
・『手を挙げろ!』イエジー・スコリモフスキ監督 1967-1985年/80分
・『沈黙』カジミェシュ・クッツ監督 1963年/102分 ※アンコール上映
・『夜の第三部分』アンジェイ・ズラウスキ監督 1971年/105分 ※アンコール上映
・『コルチャック先生』アンジェイ・ワイダ監督 1990年/118分 ※アンコール上映
・『真夜中のふたり』トマシュ・ヴァシレフスキ監督 2013年/93分 ※ジャパンプレミア
・『イマジン(原題)』アンジェイ・ヤキモフスキ監督 2012年/102分 ※ジャパンプレミア

<ヴォイチェフ・イエジー・ハス特集>
・『縛り首の縄』 1957年/96分
・『愛される方法』 1963年/97分 ※アンコール上映
・『サラゴサの写本』 1965年/182分 ※アンコール上映
・『砂時計』 1973年/125分 ※アンコール上映
・『愛する』スワヴォミル・ファビツキ監督 2012年/105分
・『裏面』ボリス・ランコシュ監督 2009年/99分
・『軌跡』ロベルト・グリンスキ監督 2012年/53分

<ポーランド民主化25周年記念特集>
・『太陽の年』クシシュトフ・ザヌーシ監督 1984年/110分
・『悪寒』ヴォイチェフ・マルチェフスキ監督 1981年/107分
・『借金』クシシュトフ・クラウゼ監督 1999年/103分
・『木洩れ日の家で』ドロタ・ケンジェジャフスカ監督 2007年/104分