2012年サンダンス映画祭のワールドシネマドキュメンタリー部門・審査員特別賞と観客賞をダブル受賞したことを皮切りに、世界の映画祭で数々の賞を受賞した『シュガーマン 奇跡に愛された男』が、第85回アカデミー賞にて長編ドキュメンタリー賞を受賞! ボブ・ディランやマイケル・ムーア監督、そしてブルーノ・マーズらが絶賛する本作は、見るもの全てに感動と希望を与える奇跡の音楽ドキュメンタリー。

1968年、ミシガン州デトロイト。場末のバーで歌う一人の男:ロドリゲスが大物プロデューサーの目にとまる。満を持してデビューアルバム『Cold Fact』を発表するが、商業的には大失敗に終わる。世の多くのミュージシャンと同じく、彼もまた誰の記憶にも残らず、跡形もなく消え去った。ところが、音源は海を越え、運命に導かれ南アフリカに渡る。反アパルトヘイトの機運が盛上がる南アフリカの地で、若者達の胸に突き刺さった。その後20年にわたって広い世代に支持され、南アフリカではローリング・ストーンズに並ぶほど有名なアルバムになっていた。しかし誰も彼の「その後」を知らない。

失意のうちにステージで自殺した、との都市伝説だけが残されているだけだった。なぜ彼の音楽は同時代のアメリカで無視され、南アフリカで熱狂的に受け入れられたのか? 彼はどこへ行ってしまったのか? 音楽の共鳴力に心打たれ、人生に起こる本当の奇跡に出会う、珠玉のドキュメンタリー。

また、本作品のサウンドトラックCD『「シュガーマン 奇跡に愛された男」オリジナル・サウンドトラック』国内盤が2月20日から発売されるやいなや口コミでその噂が広がり、大ヒット。その歌声、音楽性の高さ、歌詞の痛烈さが、南アフリカで革命を志す若者たちから、現代社会まで数奇な運命を経てもなお響き続けている。作中で流れる音楽は全て彼のオリジナル曲。サントラCDにはこれらの楽曲がそのまま収録され、ロドリゲスが生涯でリリースしたほとんどの楽曲を含むため、実質的には「ベスト盤」と言える。彼のデビュー・アルバムがアメリカでリリースされたのは1970年なので、今回のサントラCDがリリースされるまで43年の時を経ていることとなる。

思わぬ形で“発見”されたデトロイトのシンガーソングライター、ロドリゲスの奇跡のような人生を綴った珠玉のドキュメンタリー映画『シュガーマン~奇跡に愛された男』。観る者の魂を熱く焦がすこの名篇を、ぜひスクリーンで体験して欲しい!! 

シュガーマン 奇跡に愛された男

3月16日(土)より角川シネマ有楽町ほか公開

監督:マリク・ベンジェルール
プロデューサー:サイモン・チン
製作総指揮:ジョン・パトセック
85分/2012年

Release Information

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