2.この作品によってヒップホップ4大要素が定義されたこと
企画当初、チャーリー・エーハンはリーを主役としたグラフィティを中心とした映画を作ることを考えていたという。ここにラップ、DJ、ブレイクダンスという要素を持ち込んだのがファブ・ファイブ・フレディなのだが、ブロックパーティやクラブという場で融合していたラップ、DJ、ブレイクダンスに対して、路上や地下鉄に描かれていたグラフィティは当時、必ずしも直接関連しているものではなかった。しかし、『ワイルド・スタイル』のクライマックスであるイースト・リバー・パーク・アンフィシアターでのライヴシーンによってこの4つの要素は強固に結び付き、以降、ヒップホップの4大要素言われるようになったのは、ファブ・ファイブ・フレディのお手柄と言えよう。