「日本では有名人なんだから!」って自慢しているわ(笑)

ーーオープニングの2曲は、なぜだかストロークスの近作をイメージさせる質感がありました。また、“Save Your Life”のイントロを聴いて、LCDサウンドシステムの“All My Friends”を連想したんですね。このアルバムは、あなたがリスペクトするNYの偉大なる先輩たちに捧げるラブレターのような側面はありますか?

あぁ〜、言われてみればそうかもね。意識的にそうしようとしたわけじゃないけど、みんな私の大好きなアーティストだから、影響されていることは間違いないわ。

LCD Soundsystem – “All My Friends”

ーーでは、NYをテーマにしたアルバムの中で、もっともフェイバリットな作品を教えてください。

LCDサウンドシステムの『サウンド・オブ・シルヴァー』(07年)は、絶対にそのひとつに入るわね。もちろんストロークスに、ラモーンズの作品だってそう。どれもすごくNYらしい音楽だと思うわ。

ーー『ダヴォス』の制作において、大きなインスピレーションとなったアーティストや作品などがあれば思いつく限り教えてもらえませんか?

えっと、メロトロンの使い方ではナイン・インチ・ネイルズの“Closer”を参考にしたわ。あの独特のコード感とかね。“Spaces”ではレディオヘッドのような深いリバーブを意識したし、“Hudson”はミューズにインスパイアされた曲と言えるわね。

Nine Inch Nails – “Closer(Director’s Cut)”

ーー余談ですけど、『スター・ウォーズ』の新作にどんな期待をしていますか?

もう、めちゃくちゃ楽しみにしてるわ! 映画はもちろんなんだけど、『スター・ウォーズ』の新しいゲーム(11月発売の『スター・ウォーズ バトルフロント』)も待ち切れないの。

(※後日談ですが、滞在最終日に<東京ゲームショウ2015>まで足を運び、NASAの宇宙服着用でこのゲームをプレイしていた姿が『めざましテレビ』にて放送されました。)

ーーあなたもご存知の通り、コンピューター・マジックの楽曲は日本のテレビCMに起用されていて、お茶の間でも話題です。ある意味、日本人は世界中の誰よりもあなたの音楽に馴染んでいるんじゃないかと思うのですが、自分の曲が異国のCMに使われているのってどんな気持ちですか?

Lexus Amazing in Motion “STROBE” ft. Computer Magic – Running (Video Mix Bootleg)Ver.1.0.1

すごくハッピーだわ。アメリカでの私のポジションからすると、こんなに大きな企業のコマーシャルを任されるレベルには達してないと思うのよね。でも、日本ではこんなに幅広く受け入れてもらえてるし、こうやってちょくちょく日本に来られているのもクール。地元に帰った時は「日本では有名人なんだから!」って自慢しているわ(笑)。

コンピューター・マジックの初アルバム『ダヴォス』の制作背景に迫る! interview151007_computermagic_2

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photo by 横山マサト