Gaz Coombes
2015.03.18(WED)@ビルボードライブ東京

ラーとオアシスがシングルを同時発売してブリットポップの熱狂がまさに沸点に達しつつあった95年。その天下分け目の決戦が起こる数か月前に、スーパーグラスのフロントマンとして10代でアルバム・デビューを果たしたギャズ・クームス。“ブリットポップの末っ子”とも呼ばれたこのバンドは、ファンだけでなくブラーやオアシスを筆頭にした多くのバンドに愛され、00年代以降もアークティック・モンキーズらを筆頭に若手から慕われてきたミュージシャンズ・ミュージシャンの一組。10年に音楽性の違いを理由にして解散してからも、ギャズは元メンバーのダニー・ゴフィーとザ・ホットラッツとして活動するなど互いの関係は良好だ。

一方で、ギャズは12年にソロ・デビュー作『ヒア・カム・ザ・ボムズ』をリリース。この作品ではダブステップの影響下にあるサウンドや打ち込みなどを導入して大胆に音楽性を変化させ、今年リリースされた最新作『マタドール』ではその延長線上にありながら、より成熟した大人の雰囲気を漂わせる作風を手に入れて欧米のメディアでも絶賛されている。そんなアルバムを引っさげての来日となった今回の<ビルボードライブ東京公演>では、楽曲のよさを生かすような自然体のプレイで観客を魅了。アンコールでスーパーグラス時代の名曲“ムーヴィング”のアコースティック・ヴァージョンを披露するなどサービス曲も交えながら、現役でシーンを走り続ける彼ならではのステージを披露した。

【インタビュー】ブリットポップ期の生き証人=元スーパーグラスのギャズに過去〜現在までをも訊いてみた feature150326_gaz_sub3_

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