新生HOLIDAYS OF SEVENTEEN(以下、HO17)から、これまでの良き想い出を胸に、更に先に進みゆく宣言のようなニューアルバム『new school』が届けられた。
彼らの魅力は何と言ってもあの甘さと切なさ、ちょっとした哀愁漂う美メロと甘酸っぱさ漂う歌声。そしてその歌世界を色づけていくようにパーッとエクスバンドさせるパワーポップっぷりだったりもする。とは言え、今回はまさにそこから脱皮。昨年末のベースとキーボードの脱退を経、ボーカル&ギターの三浦太郎、ドラムの伊藤健二の新体制となっての再出発を告げる祝砲のような、なんとも自由で高大な作品となっている。
プレイボタンを押した直後から、多くの人が驚くにちがいない。本来イメージにある彼ららしさをピョンと飛び越え、ダイナミズム溢れるロッカバラードが日本語詞と共に耳に飛び込んでくるのだから。その境地には、どこか「これまでの俺たちとは違う」、そして、「これからもこの2人でHO17を続けていく」、そんな標榜すら感じた。2人になったフレキシブルさを最大限に活かし、各楽曲ゲストプレーヤーを交え制作された今作は、新曲2曲に加え、昨年ライヴのみで販売したEP作品3部作から選りすぐった4曲もリレコーディングされている。
早速、今作の共同プロデュースにも携わり、ギターやシンセ、アレンジ等で参加した、元The Cigavettes山本幹宗、そして、同じく今作に参加したthe telephonesのベーシスト長島涼平の旧友2人にも加わってもらい、鼎談方式で話を訊いた。
HOLIDAYS OF SEVENTEEN – “ネオンライト”
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