4人の馴れ初めや、お互いとっておきのエピソードをひとつ

──ちなみにこの4人の馴れ初めは?

長島 the telephonesが初めて福岡に行った時に、共演してくれたのがHO17だったんです。まだ、イトケン(伊藤)が入る前の話で。1stアルバムを出した頃だから2008年かな。

三浦 知り合いから「telephonesってバンドが福岡に行くからイベントしてやってくれ」と頼まれて。

山本 僕は福岡でバンドをやっていた頃に、まだ大学生だった太郎たちと出会ったのが最初かな。当時の太郎は、おぎやはぎの小木さんに似てましたね。あと、歌っている時の顔が衝撃的だった(笑)。

三浦 最初は僕が一方的にMySpaceを通して幹宗くんのバンドのことを知っていたんです。そこで知り合いを通じて対バンをさせてもらって。気さくに話しかけるも、当時幹宗くんのいたThe Cigavettesは、わりと孤高なバンドで。全然相手にしてもらえませんでした(苦笑)。

山本 当時はHO17に限らず、大学生でバンドをやっているヤツらを一様に嫌ってましたから。「ちゃらちゃらしてんじゃねぇ!!」って。でも、何だかんだで太郎とも後に仲良くなっていって。何と言ってもHO17にイトケンを紹介したのは、この僕ですから。あと、太郎にも女の子を紹介したり。その子と3人で海に行って、服のまま海に入ったり。そのビショビショのままラーメン屋に行ったり。少年野球に混じって、本気出して勝負したりしたよね(笑)。

三浦 音楽面でもそうとう色々と教えてもらいました。「ナウい音楽は幹宗に聞け」みたいな。

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──ここからは若干、HO17のお2人に話をお伺いします。なんでも今作のミュージックビデオは3部作だとか。

三浦 そうなんです。“Have A Goodbye”、“ネオンライト”、“Always Fantasy”のミュージックビデオなんですけど。それがそれぞれ、出会い、なれ初め、別れを表してまして。3本とも同じ女の子で、僕たち2人だけが出演という共通のルールの中、作ってます。監督さんは3本とも違うんですけど、各々最初はテーマも伝えず、各曲を聴いてもらって、みなさんにそこから物語をイメージしてもらったんです。そうしたら偶然それぞれ出会い、別れ、なれ初めに分かれて。

──ちなみにどれがどれですか?

三浦 別れが“Have A Goodbye”で、出会いが“allways Fantasy”、なれ初めは“ネオンライト”ですね。

──見どころを教えて下さい。

三浦 3本共違った監督に撮ってもらったんで、それぞれ違っているところかな。カット割り等も全然違うんで面白いですよ。

伊藤 さすがに3本撮るのはキツイですよ。長野まで撮影に行ったこともあって。

──5月17日に行われる今作のレコ発ライヴは、なんでもプロム形式だとか?

三浦 そうなんです。作品のタイトルが『new school』じゃないですか。なので、いわばお披露目会というところで。ライヴ自体を意味のあるものにしたかったし、お客さんもライヴにオシャレして行くのもいいんじゃないかなって。もちろん僕たちもおしゃれして出ますよ。僕もクラブに遊びに行くときには、多少なりとも服装に気を使って行ってるんです。入り口で止められないように(笑)。なので、是非みなさんにもいつもとは違った空間を味わって欲しいんですよね。会場の渋谷のチェルシーホテルもわりとそんな感じの会場なので、その辺りも面白いと思います。

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