2人体制になったんで、ここらで日本語で歌を伝えても良いタイミングかなって
──でも、1曲目のプレイボタンを押した多くの人が驚くと思うんです。いきなり日本語が飛び出してくるんで。しかもロッカバラードだし。私なんて作品を間違えたかと思いましたよ(笑)。
三浦 自分的には例え日本語詞でも気持ちは変わらずに作ったんです。これまでやってきたことを、伝え方は違えど、やり続けるって感じで。日本語で歌うことは、以前からやりたかったんです。だけど、なかなかそのキッカケがなくて。そんな中、今回はメンバーの脱退というタイミングもあり、良いキッカケにはなりました。何かしら変化をつけたかったし。
──「新生HO17」的な変化も魅せたかったと。
三浦 そうです。幅、とは言ってもバンドの幅ではなく、自分の幅をもっと広げていきたかったんです。
──そういった意味では、今作は1曲目の“Have A Goodbye”でこれまでを振り返り、2曲目の“ネオンライト”でこれからを高らかに宣言してますもんね。この頭の新曲2曲で、「今までとこれから」を上手く表しているように映りました。
三浦 まさに「リスタート!!」みたいな。だけどなんで1曲目をバラードにしたんだろう(笑)?
伊藤 何でって聞かれても……、俺は曲順が決まってから知らされたからなぁ(笑)。
三浦 とは言え、“Have A Goodbye”も、世間一般的なしんみりしたバラードではないですからね。
──“Have A Goodbye”は、ダイナミズムやスケール感があって。いわゆる次へと向かう力強さを持っている楽曲ですもんね。
三浦 今までのHO17にあったようなオーセンティックなバラードを、(伊藤と)2人だけで作ったらこうなったって感じですね。当初はそれこそ「別れの曲」としかコンセプトもなかったですから。