今、動きやすい状況をキープしたら、2人体制が一番シックリきた
──ちょっと戻ると、2名が脱退した際、他にパーマネントなメンバーを入れようという発想はなかったんですか?
伊藤 最初はそれも考えていたけど、僕ら2人で始めたら凄く楽だったんですよね。レスポンスやコンセンサスも2人だけで完結しちゃうから凄く早かったし。いわゆる。「やる?」、「やろう!!」みたいな。フットワークも軽いし、“やっぱり1/4よりも1/2の方が風通しもいいなぁ…“って。まっ、今は気づいてないデメリットも今後は出てくるのかもしれないけど(笑)。
三浦 今、動きやすい状況をキープしたら、こうなったという。なので、例えパーマネントなメンバーを入れるにしても、このような動きやすいメンバーがいいですよね。正直、希望はありますけど、そこまで真剣に今は探さなくてもいいと思ってます。
──ちなみに理想のメンバーって?
三浦 常にヒマで、呼ばれてもすぐつき合ってくれて、若くてルックスもいい。あと、性格もばっちり。そんな方がいたらすぐにでもメンバーになってもらいたいです(笑)。
──「気心の知れた連中とこのまま行こう」、みたいな空気が今のHO17にはありますよね。私的には1曲目の“Have A Goodbye”のバラードでジーンとさせて、その次の“ネオンライト”がポップにパーッと開けていく、この流れが好きです。
三浦 “ネオンライト”に関しては、(山本)幹宗くん──僕は彼を幹宗P(=プロデューサー)と呼んでいるんですが(笑)──との共作で。その幹宗Pがアルバムを手伝ってくれることも既に決まっていたんで、“じゃあ、曲を作らないと”と、幹宗Pに聴いてもらった中の1曲なんです。
山本 ホント、出てくる曲、出てくる曲、つまらない曲ばかりで(笑)。逆に、これぐらいパーッとしてないとダメなんじゃないかって。
──この曲はけっこう細かいところまで練られてますよね。アナログシンセ等も導入していて。
山本 あれは私の指弾きです。プログラム等も一切使わずに全部手弾きで弾き倒しました。
──では、この“ネオンライト”は楽曲を作る段階から幹宗Pと一緒に?
三浦 ですね。かなり頼っちゃいました。
山本 この曲の僕的なイメージは、助走とジャンプ台だったんです。サビは太郎がパキッとしたのを作ってきたので、「その助走とジャンプ台は俺に任せろ!!」って。
三浦 僕はジャンパーに徹して(笑)。おかげさまでかなりの最長不倒距離を記録した、いいジャンプを決めれました。