plan01_recruit_20170927

カナダ出身のシンガーソングライター、マック・デマルコ(Mac DeMarco)にインタビュー。日本の雑誌『POPEYE(ポパイ)』で取り上げられた自宅、約3年ぶりのアルバムとなる最新作『This Old Dog』のアルバムジャケットに記された言葉・シンボルの意味、坂本龍一、細野晴臣、矢野顕子、山下達郎、坂本慎太郎らからの影響など幅広い話題について訊いた。

これまでにリリースしてきた作品がアメリカの音楽メディア『ピッチフォーク』で毎回高評価を得ている、注目のカナダ出身のシンガーソングライター、マック・デマルコ(Mac DeMarco)

現在はシンガーソングライターとして活動しているが、2009年にメイクアウト・ヴィデオテープ(Makeout Videotape)として『Heat Wave』リリースし500枚を完売させた。そして、〈Unfamiliar Records〉と契約を結びジャパンドロイズ(Japandroids)とともにツアーを行った。

シンガーソングライターとしては、2012年にEP『Rock and Roll Night Club』とデビューアルバム『2』をリリース、『ピッチフォーク』で「ベスト・ニュー・ミュージック」を獲得するなど高評価を得る。2014年には、2枚目のアルバムとなる『Salad Days』をリリース、またもや「ベスト・ニュー・ミュージック」を獲得。

そして2017年、マック・デマルコの約3年ぶりのアルバムとなる『ディス・オールド・ドッグ(This Old Dog)』がリリースされた! 今回は、日本の雑誌『POPEYE』で取り上げられた彼の自宅について、最新作のアルバムジャケットに記された言葉・シンボルの意味、坂本龍一、細野晴臣、矢野顕子、山下達郎、坂本慎太郎らからの影響など幅広い話題について訊いた。

Interview:マック・デマルコ

【インタビュー】マック・デマルコ、坂本慎太郎・坂本龍一・細野晴臣からの影響&最新作『This Old Dog』アートワークの秘密 interview_macdemarco_01-700x525

——先日の<コーチェラ・フェスティヴァル>のライブ中継を見たのですが、新しいキーボーディストが加入していましたよね? 彼は一体誰なのですか?

彼はアレク・ミーン(Alec Meen)。彼にとって僕らとのライブは2回目なんだ。(生まれ育ったカナダの)エドモントンからの幼なじみで、昔はすぐ近所に住んでいたんだよ。僕は去年4ピースでプレイしてて、メンバーを入れ替えることになって「誰を入れようか」という話になって。彼はもともとジャズ・ピアノ奏者だから、どうかなとは思ったんだけど、やってくれることになったんだ。

——日本の雑誌『POPEYE』で、昨年新しく引っ越したロサンゼルスのエコー・パークの自宅を紹介していましたよね。ニューヨーク(NY)のクイーンズからロサンゼルス(LA)に引っ越した理由は? 一昨年出た『アナザー・ワン』というミニ・アルバムのラストで、以前住んでいた家の住所を喋っていましたが、そのせいで知らない人がたくさん来てしまったとか?

実際にちょっと人が来たけど、それが理由じゃないよ。正直僕はそういったことも楽しめたけどね。でもその時のルームメイトは知らない人が訪ねてくることをよく思っていなかったんじゃないかな。そう、特にこれといった理由はないんだよね。LAにも友達はたくさんいたし、だいたい3から4年の周期で引っ越しているから。実は最初にLAに来たのは20歳くらいの時で、その時は全然好きじゃなかったんだ。正直ちょっと怖くも感じていた。でも、バンドのメンバー2人がこの数年ここに住んでいて、LAで過ごす時間が増えてきたし、だんだんとLAのことを知るようになってからは自然と好きになったよ。僕の彼女も「この街が好き」って言ってくれている。あと、NYに住んでいた頃よりもっと街の中心部に住んでるし、LAに移ったのはいい変化だったと思うよ。

——その『POPEYE』で、今住んでいる家は昔ジャズ・ミュージシャンが住んでいたと言っていましたが、誰だか分かりますか?

本当はよく分からないんだけど、たぶんそうだと思うよ。1人じゃなくて2人で住んでいたみたいだ。本だとか、前の住人のものが部屋に残ってるんだけど、1人はおそらく映画業界で働いていた人で、たぶんもう1人がミュージシャンで、他にも何かやってる人だったんじゃないかなって思ってる。まあ、前の住人もそんなに自分たちの情報を残したかったわけじゃないだろうし、僕たちが勝手にそうじゃないのかなって想像しているだけでね。ただ、ピアノを置いていってくれたんだよね。それはよかったな。

——エコー・パークといえば、今もジュリア・ホルターなどミュージシャンが多く暮らしていることで知られていますが、近所にミュージシャンの友達はいますか?

うん、結構いるよ。いろんなミュージシャンが近くに住んでいるからクレイジーな環境だと言えるよね。同じエリアにいるのはトバイアス・ジェッソ・ジュニア、テリブル・レコーズのクリス・テイラーとか、友達でMr.エレベーター&ザ・ブレイン・ホテルのトーマス(・ドラス)とかね。本当にいろんな人が住んでいるね。

——新作『ディス・オールド・ドッグ』のジャケットに、“YMO”の名前を見つけました。サンクス・クレジットにも坂本龍一と細野晴臣の両氏の名前がありましたし、先日もJ-POPを集めたミックスを発表していましたが、最近もJ-POPを聴いていますか? 何か新しい発見はありましたか?

最初にハマったのは細野さんで、それからYMOにハマった。いったんYMOにハマると、もう終わりが見えないよね。最近は矢野顕子さんについてのインタビューを受けたことがあるんだけど、彼女もいいね。他には、たぶん細野さんがプロデュースした吉田美奈子さん、あとは山下達郎さんのアルバムも聴いている。彼のスタイルはスムーズですごく好きだね。坂本慎太郎さんも大好きだよ。

plan02_recruit_20170927
清水祐也

清水祐也

ライター

1981年東京生まれ。海外のインディー・ロックを紹介するサイト「Monchicon!」を運営中。CDのライナーノーツ執筆のほか、雑誌『EYESCREAM』で映画のレビューも担当。著書に『Folk Roots, New Routes フォークのルーツへ、新しいルートへ』(シンコー・ミュージック)など

Qeticの最新情報をチェック!

友だち追加数