なるべく音がぶつかり合わないように、打ち消し合わないようにを心掛けて各曲を作った

ーーあと、これまでになかったエレガントさも今作には現われています。

Kikuchi その辺りは鍵盤の印象も大きいんでしょう。特に“Resurrection”辺りは、そういった部分を感じてくれると思う。

George 音の隙間を意識したところも手伝っているかも。昔はあえて楽器同士の音をブツけ合って、よりデカい音を出していたのに対し、今回はなるべく音がぶつかり合わないように、打ち消し合わないようにを心掛けてましたから。

Kikuchi だけど、逆にそれがツラかったところでもあって。ブツからずにどうやって自分の好きなことや自分らしさを出すのかと。これまではあまり他の楽器の位置や立場等を考えずに弾いてましたから。

ーーリズム隊はその辺り大丈夫でした?

Hitomi 私は大丈夫でした。基本、Georgeが作ってきたトラックを各人が自分なりに差し替えていく作業だったんですが、私的には、これまで以上に、“ドラムが生に変わっただけで、これほどまでに楽曲の印象が変わるんだ!!”的な驚きがありました。“そこにどうやってベースで色をつけていくか?”等、自分なりのイメージを楽器を通して付随させていく作業だったんで、大変と言えば大変でしたが、後半になるに連れ、楽しく演奏できるようになっていきました。

ーーSatoshiさんは?

Satoshi 10何曲も入っていると、ドラムにしても、ずっと同じ音色というわけにもいかず……。エンジニアさんと色々と実験しながら、各曲の音を作っていきました。おかげさまでそれぞれ違った色のドラムが叩けたかなって。“Catch”なんて、これまで誰もやったことがないだろうぐらい、無茶苦茶スネアのピッチを上げてますから(笑)

ーーちなみにタイトルの『Vaitalize』は、どこから?

George 前作から色々とすったもんだがありつつ、これからも生き延びていくゾという意味も込めて(笑)。あとは、生活に根づくとか。このアルバムをベーシックなものにしたくて。これが自分たちの基本や基準になればなと。

MOP of HEADが語る。新作とポピュラリティと音楽愛 interview150716_mopofhead05

MOP of HEAD – Kikuchi

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