00年にニール・ヤング主宰の〈ヴェイパー・レコーズ〉から正式デビューすると、00年代のUSインディ・バンドたちとも手を取りながら、徐々にポップ・シーンの中心に踏み込んでいったカナダの双子姉妹デュオ、ティーガン&サラ。彼女たちは07年の5作目『ザ・コン』でカナダ国内でのブレイクを果たすと、名アンセム“Closer”を収録した13年の7作目『ハートスローブ』は全米チャートの3位を記録。胸の奥をぎゅっと掴まれるようなメロディでインディ・シーンの良心的な魅力を感じさせながらも、同時にテイラー・スウィフトを筆頭にしたポップ界の超人気アーティストにも愛されるという、独自の立ち位置を築いています。

そんな彼女たちが、7月末に国内盤がリリースされたばかりの通算8作目『ラヴ・ユー・トゥ・デス』を引っ提げて代官山ユニットで来日公演を敢行。冒頭の『ザ・コン』収録曲“Back In Your Head”からバンドセットならではの演奏につられて熱心なファンによる合唱が始まると、その後は7作目『ハートスローブ』と最新作『ラヴ・ユー・トゥ・デス』のポップできらびやかな楽曲を中心としたセットで会場はさらにヒートアップ。途中それぞれが曲ごとにギターを手に取るアコースティック・セットを挟んだり、『Pokémon GO』の話題を筆頭にしたMCで観客とコミュニケーションを取り合ったりと、ステージ上と観客との垣根を作らない親密な雰囲気は彼女たちならでは。本編ラストは新作のキラー・チューン“ボーイフレンド”から、彼女たちの代表曲とも言える“クローサー”で大団円。アンコールの最後に披露した04年の『ソー・ジェラス』収録曲“Where Does the Good Go”では会場に「歌える?」と訊いて、ふたたび観客に合唱をうながしつつライヴの幕を閉じました。

【インタビュー】ポップからインディまで、様々な人に愛されるのはなぜなのか?ティーガン&サラをインタビューから紐解く music160815_teganandsara_2-1

(C)カヤキヨシアキ

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【インタビュー】ポップからインディまで、様々な人に愛されるのはなぜなのか?ティーガン&サラをインタビューから紐解く music160815_teganandsara_3-1

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彼女たちがポップ・リスナーからインディ・リスナーまで、様々な人に愛されてしまうのはなぜなのか? ライヴ当日に行なわれた取材を通して、その理由を探ってみました。

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