高反発マットレス・マットレスパッドを製造・販売する株式会社エアウィーヴが、この度ウェルネス事業に参入。その記者発表会が28日に愛知・名古屋にて行われ、その参画経緯が説明されました。一方エアウィーヴのアンバサダーを務めるプロスケーター・タレントの浅田真央さん、医学博士の千葉伸太郎先生、藤田医科大学病院で看護部長を務める眞野恵子先生が登壇、ウェルネス事業参入の第一歩となった製品の検証などを行いました。

浅田真央が語る、10年来の付き合いとなるエアウィーヴのウェルネス製品の魅力とは? life190502_airweave_1.jpg

品質の確かな確証から、新規事業へ。医療現場参入への歩み

現在のエアウィーヴがメインで製造しているマットレス、マットレスパッドが登場したのは、現在の高岡本州(たかおか もとくに)会長が会社を引き継がれてから。もともと高岡会長がスポーツをやっていた経緯から、マットの開発に進みました。

一方で2009年からは浅田さんとパートナー契約(公に発表されたのは2011年)、以降浅田さんは約10年の間エアウィーヴを愛用されているとのこと。また現在はテニスの錦織圭選手、卓球の石川佳純選手、スキージャンプの高梨沙羅選手、歌舞伎俳優の坂東玉三郎、宝塚歌劇団と、多くの人たちより非常に高い評価を得るようになっています。

このようにアスリートから高級ホテル、そして一般ユーザーとともに医療、看護へとその認知度を広めていくことを目指されているエアウィーヴ。しかしアスリートは感覚的にその評価ができるものの、一般ユーザーに向けては、その効果などの確証が必要では、と高岡会長は考えられたとのこと。

そこで高岡会長は2009年、千葉先生に「エアウィーヴと睡眠の関係」を科学的に検証してほしいと研究を依頼依頼。当時スタンフォード大学におられた千葉先生は、面食らわれた様子。それは、眠りの深さによる実証など、今でこそ様々な研究はあれど、当時はあまり知られていない分野の研究で、普段動物実験や基礎研究などを行っていた千葉先生は「そこにマットレスの研究をしてくれ、って……」と戸惑いがあったそうです。

しかしその研究の甲斐もあり、眠りに対するエアウィーヴの効能も評価され、2018年には米国科学誌『PLOTS PME』でエアウィーヴと睡眠の質の研究結果が取り上げられたほど。さらに眠りとパフォーマンスとの関連についてもデータが集まり、エアウィーヴの効能に関する確証が出来つつあった時のこと。これを機として今回のウェルネス分野への参入を決定、2018年に国内最大の病床数を持つJCI認定病院※の藤田医科大学病院で、300床ほどのウェルネス・マットレス導入が行われました。

※JCI:1994年に設立された、医療の質と患者の安全性を国際的に審査する機関。JCIの認定には現在8つのプログラム(病院、大学医療センター、外来診療、臨床検査、在宅ケア、長期ケア、医療搬送機関、プライマリーケアセンター)があり、日本では2009年に取得した亀田メディカルセンターを筆頭に、26の医療機関が取得している。(一般社団法人メディカルツーリズム協会サイトより)

「眠りの深さ」への効果、医療の現場に向けた挑戦

「眠りの質」という部分に目を向けてみると、眠りの深さが進むにつれ人の深部体温が下降することが分かっており、特にエアウィーヴを用いた睡眠では、低反発マットレスと比較した際に、より強い持続的な体温変化の下降とともに、深い余波睡眠が現れることが実験で確認されています。

ちなみに「眠りの質」、つまりいかに深い眠りを得るかは、成長ホルモンの分泌にも影響します。成長ホルモンは、子どもであればもちろん成長に関与、大人であってもアンチエイジングに関係するため、非常に重要な要素でもあり、たとえばアスリートであればその「眠りの質」がパフォーマンスにも大きく影響してくることが考えられます。

浅田さんも、初めてエアウィーヴを使用した際のことを「今までに味わったことのないような感覚でした。体を持ち上げてもらう感覚というか。体を毎日動かすので、練習と睡眠は同じくらい大切。その意味ではエアウィーブにしてからは寝てからもそうだけど、起きてからは体全体が重くなく、爽快に起きられるようになったのが驚きました」と振り返ります。

浅田真央が語る、10年来の付き合いとなるエアウィーヴのウェルネス製品の魅力とは? life190502_airweave_3.jpg

そして、医療の現場に向けて開発された今回の新製品。高岡会長は「従来の製品は、”一晩寝た後に良ければよし”という感じですが、今回は病院。人がずっと寝たきりという状況もある」と、ウェルネス参入に向けて意識したポイントをコメント。また寝心地もそうですが、その患者を看護する人への配慮というのも大きなポイントになります。

新たに開発されたマットレスは、さらに清潔でかつ電動ベッドへの対応、加えて手入れをしやすい、起き上がりやすい、寝心地がいい、と医療現場の要件を検討した上で開発されたといわれています。藤田医科大学病院で医療の現場に立つ眞野先生も「病院(病床)とは、患者の生活の場。寝心地、動きやすさにおいて、優れたものを選びたいと思った」とエアウィーヴを選ばれた理由を語ります。また一方で利用者からは“蒸れない”との評判も。

浅田さんも絶賛!老人の立場を体感した上でも「寝ていても本当に気持ちがいい」

また、この日は浅田さんが実際に新製品を試し、実際の使用感を語ってもらうという試みが行われました。

浅田真央が語る、10年来の付き合いとなるエアウィーヴのウェルネス製品の魅力とは? life190502_airweave_2.jpg

なお、今回はただ寝てもらうだけでなく、浅田さんに高齢者の体の動きを体験できるベスト(重みを付けたベスト)を着用してもらった上でテストを行いました。すると、従来のウレタンなどで作られた低反発のマットレスでは、単に「体が沈み込む」という感覚で、腰のあたりへの負担もかかるという実感があるのに対し、エアウェーブでは明らかに使用感が違う様子。

「体全体を支えてくれる。体も背中も、うまくまっすぐに支えてくれて、寝ていても本当に気持ちいいです。また、重さというのを感じないし、寝返りうつつ感じも違いますね」とかなり好評な様子です。さらに実際に眞野先生に、介護の現場で行われる「患者を起こす動作」をやってもらうと「後ろから支えてくれているみたい。(患者さんの)後ろから押してくれているみたいな感じが」と、マットの性質に対するコメント。介護の上でも行いやすいという所感を語られました。

さらに「今まではマットを消毒する必要があったけど、これは清拭で済むからメンテナンスが楽」と眞野先生。細かいところまで行き届いた作りがあります。エアウィーヴは「復元性が高い」「優れた耐圧分散」「通気性が良い」「洗えて清潔」という4つの特徴があります。ウェルネス事業への参入は、まさしくそういった特徴が生きているようにも感じられます。

近年は「眠りの質」を追求した様々な製品が発表されていますが、浅田さんを筆頭に一流アスリートも絶賛のエアウィーヴもなかなか魅力的でしょう。もし気になった方は、一度チェックしてみてはいかがでしょう?