アメリカの青少年の精神疾患治療を手助けするウェブサイト「Seize The Awkward」の広告に、今世界で最も注目を集めるシンガーソングライターと言っても過言ではないビリー・アイリッシュ(Billie Eilish)が登場。彼女なりの精神疾患との向き合い方を語った。

ビリー・アイリッシュの助言は「助けを求めて」

同ウェブサイトは数週間前の「メンタル・ヘルス・アウェアネス・マンス」に合わせて開設されたもので、その紹介映像のひとつとしてYouTubeにアップロードされた今回の動画では、ビリー・アイリッシュが自らのメンタルヘルスについて語りつつ、また悩みを抱える青少年に対してアドバイスもしている。

Billie Eilish On Mental Health & Friendship | Ad Council

自身のメンタルヘルスへの向き合い方を聞かれた彼女は「”自分のメンタルヘルスにちゃんと気をつけなさい”って言葉を聞いた人は誰もがその通りだって思うんだろうけど、私にとっては全然そんなことない。私はずっと大丈夫だって確信していられるか、常に学ぼうとしてる」と話し、「誰かに助けを求めることは自分が弱いってことじゃない。全然違う。友達に一緒にセラピーに行こうって伝えることで、自分が弱いって感じる必要なんてない。誰かに助けを求められるようになるべき。そして助けを求められたら、それに応えられるようにならないといけない」と、彼女なりの持論を展開している。

続けて「(メンタルヘルスについて)話し始めたからっていきなり超真剣になる必要なんてない。”最近どう? 大丈夫?”って感じで聞けばいい」と気軽に話し合える関係性の大切さを語っている。

自身のメンタルヘルスへの向き合い方については「私は私なりのやり方で対処してるし、いつでもベストでいようとしてる。当たり前だけど、私は(メンタルヘルスについて)勉強したプロフェッショナルな訳ではないし、半分くらいは自分で何やってるかわからない時があるけど、少しは(精神疾患を抱える人を)見てきたし、自分もそういう状態だったこともある」と経験も交えながら説明している。

「ほんの少しだけでも居心地よく感じられれば、ものすごく意味があることなの。だってその(落ち込んでいる)間は自分でも何が起きてるかわからないし。少なくとも私にとってはそんな瞬間だった。まさに私がメールしてほしいタイミングで、メールしてくれた人がいたの。私のことを大好きだって、いつでも私のことを考えてくれてるよって。本当にありがたかった」と自分が辛いときのエピソードも話している。

彼女を好きなファンの方だけでなく、気分が落ち込んでいるような方にとっても貴重な内容となっているこの映像。何か耐え難いような困難があったとしても、この映像を見れば「きっと大丈夫」と思えるはずだ。

Billie Eilish ー bad guy