また、近年活況著しい南半球オーストラリアの音楽シーンでは、カット・コピーやヴァン・シーらを擁して00年代後半のインディ×エレクトロのクロスオーヴァー期に台頭した豪モジュラーから、マイアミ・ホラーが80年代ポップとディスコ/ソウルを融合。モジュラー勢より一世代若いフューチャー・クラシック勢でもフライト・ファシリティーズが“アイ・ディドゥント・ビリーヴ”でディスコに接近し、ここではMVにまで米TV番組『ソウルトレイン』の映像が使われるなど、ディスコの再評価の余波はオーストラリアにも広がっていきます。
Miami Horror – I Look To You (ft. Kimbra)
Flight Facilities – I Didn’t Believe feat. Elizabeth Rose
そんな気運を日本のお茶の間に連れ出したのが、「フィリー・ソウル~ディスコ歌謡×盆踊り」的な要素を持ったAKB48の“恋するフォーチュンクッキー”でした。もちろん、モーニング娘。の初期からディスコ/ソウルを得意とするハロー!プロジェクトも引き続き好曲をリリース。神戸のtofubeatsが彼にとってのディスコ・アイコンのひとり=藤井隆を迎えた13年の“ディスコの神様”や星野源の“Week End”(15年)など、10年代屈指のディスコ・チューンがここ日本にも多数誕生したことは、多くの人の記憶に新しいはずです。
AKB48 – 恋するフォーチュンクッキー
Juice=Juice – ロマンスの途中
tofubeats – ディスコの神様 feat.藤井隆
星野 源 – Week End
次ページ:フランスからその機運を先駆けた“ディスコ・ジーザス”、ブレイクボット