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『美女と野獣』に続き、ディズニーから最新映画『くるみ割り人形と秘密の王国』が11月30日より公開。ディズニーは近年、2014年公開の『マレフィセント』を皮切りに『シンデレラ』、『美女と野獣』などクラシック作品を実写化するプロジェクトに尽力。名キャスティングと最新技術によって、誰もが知る古典的な物語はどのように新たな輝きを得たのか。この記事では過去の作品を振り返りながらその魅力を解説する

マレフィセント

『眠れる森の美女』の実写化にあたり、主人公がオーロラ姫ではなく魔女マレフィセントであり、それをトップ女優アンジェリーナ・ジョリーが演じるというニュースは映画ファンに大きな衝撃と期待を与えた。クラシック作品の実写化プロジェクトをスタートさせたディズニーにとっても、この決定が大きなチャレンジであったことは間違いない。

『マレフィセント』では、永遠の眠りの呪いをかけられたオーロラ姫が王子のキスによって目覚める原作ストーリーを再現するのではなく、マレフィセントがなぜ邪悪な魔女になりオーロラ姫に呪いをかけたのか、そしてマレフィセントとオーロラ姫の真の関係についてスポットが当てられる。本作はマレフィセントに“母性”の一面を与えることで、原作とは違う方向から物語を捉えることに成功した。ディズニーの伝統でもあった勧善懲悪の世界観を覆し、王子の愛ではなく母なる愛をテーマにしたこの物語は正にディズニー新時代の幕開けを告げる契機作といえよう。

シンデレラ

寛容な心と謙虚さ。『シンデレラ』が誕生から現在まで観る者に示すメッセージはこの2つだ。実写版『シンデレラ』でもその想いは力強く受け継がれ、義母と義姉妹に虐められながらも優しさを持ち続け、魔法の力で王子と結ばれる王道ストーリーがキラキラと描かれる。

外見も内面も美しいシンデレラを当時無名だったリリー・ジェームズがフレッシュに演じ、意地悪な義母にケイト・ブランシェット、個性的な妖精にヘレナ・ボナム=カーターなど脇を固める俳優陣も存在感たっぷりだ。物語や衣装、音楽などアニメーションの世界観を忠実に再現しながら、アフリカ系俳優を意図的にキャスティングするなど原作とは違うエッセンスを加えている点も注目したい。

特に、原作では描かれなかった義母がなぜ意地悪をするのか、その想いが描かれるシーンは作品の中で盛り上がりをみせる名場面。悪役を徹底的に演じつつも、義母の心の弱さをさりげなく垣間見せ共感を誘うケイトの卓越した演技力は実に見事だ。

ジャングルブック

ウォルト・ディズニーの遺作として知られ、ジャングルで動物と共に生きる少年を描いた冒険映画『ジャングルブック』。2016年に公開された実写版では、2000人のオーディションから選ばれた神童ニール・セディ演じる主人のモーグリ以外、背景や動物など全てCGで製作。最新技術を使い圧倒的なスケールで創り上げたジャングルの映像は息をのむ美しさである。

モーグリを育てた黒豹や狼たちとの絆、ジャングルで出合った熊のバルーとの友情関係、モーグリの命を狙う虎シア・カーンとの白熱のバトルなど、内容の詰まったストーリーはこれぞエンターテインメント! と唸りたくなる秀逸さ。命の尊さを讃え、異なる種族を受け入れる寛容性を説いたメッセージ性の強い作品で、家族や友人同士みんなで楽しめる作品となっている。本作は世界中でのメガヒットを受け、続編である『ジャングルブック2(仮題)』が現在製作中だ。

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text by Sumire Fujiwara

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