<FUJI ROCK FESTIVAL’19>
2019.07.28(SUN)
SANABAGUN.@WHITE STAGE
マイクが閃光のように飛んだ。ただ、拾いに行く高岩遼の顔は笑っている。
ラストの”FLASH”へ突入したときのステージと観客席との一体感、恍惚感はなんとも言えないエモーショナルさだった。発狂というか絶頂。涙腺を刺激するSANABAGUN.のグルーヴ、そこには彼らの「道程」が乗っかっていた。
フジロック初見参、3日目のWHITE STAGE1発目。<FUJI ROCK FESTIVAL‘19(以下、フジロック)>前に公開された富士祭電子瓦版のインタビューでも語っていたように、この日のステージには、SANABAGUN.の最強のセットリストが用意されていた。
ステージ袖から聞こえる“SANABAGUN. Theme”の《SANABAGUN.だ、味わえー!》の掛け声にファンは歓声で応じ、ステージは幕開け。そして“B-Bop”の《盛り盛りごはん like a 富士山、モリモリ股間 like a 富士山》のリリックは、このときのためにあったのではとニヤリとさせられた。
“居酒屋JAZZ”ではメンバー紹介を兼ねたソロプレイを挟み、両手を思い切り振るファンクチューン“三種の神器”を経て、ギターの隅垣元佐もマイクを握る“デパ地下”へ。ここでMCリベラルa.k.a岩間俊樹が《世界一周 10分 火事場の力って そこはフジロック!!!》と粋なアドリブを挿入して観客を煽る。
その後、曲の合間のMCでぶっこんできた岩間&高岩の「おはようございます!」のくだりもサナバらしいというか、素直に笑ってしまった。
ライブ終盤は“WARNING”、“人間”(苗場に観客の声と一体になった《布団へ帰ろうぜ!》のリリックが響き渡る!)、そして冒頭で触れた“FLASH”へ。
「リリックもデートも適当な俺が 唯一約束するとすれば “苗場”で踊った時間かな」(岩間)
ライブ終了後、メンバーがステージ上で感謝の言葉とともに深々とお辞儀をする。鳴り止まない歓声。「ベストでしょ」とファンの声が聞こえてくる。
代表曲を詰め込み、今の8人の凄みを見せつけた今回のステージ。自らのフジロック“童貞”卒業を祝うファンファーレのように華々しかった。同時に、苗場の大自然にもフィットしていた彼らのサウンド、パフォーマンスは、ライブハウスとは異なるSANABAGUN.の魅力を存分に感じられた。
ありがとうSANABAGUN. 次はもっとデカイあのステージで会おう。
Photo by 横山マサト
Text by ラスカル(NaNo.works)
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EVENT INFORMATION
ALBUM RELEASE TOUR <TOUR BALLADS>
2019.11.01(金)
神戸 VARIT.
2019.11.04(月)
札幌 Sound Lab mole
2019.11.15(金)
大阪 CLUB QUATTRO
2019.11.16(土)
大阪府 Shangri-La
2019.11.24日(日)
仙台 MACANA
2019.11.29(金)
広島 CLUB QUATTRO
2019.12.01(日)
福岡 BEAT STATION
2019.12.13(金)
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