6月に静岡県吉田公園にて開催される人気フェスティバル<頂 ITADAKI 2013(以下:頂)>の最終ラインナップが遂に出揃った! 色んなフェスティバルが乱立する昨今だが、<頂>の空間でこそ味わいたい、もとい「頂きたい」ラインナップが名を連ねている。

まず大注目なのは、レイチャールズ、スティーヴィー・ワンダーに続く全盲の作曲家/ヴォーカリスト/ギタリストRaul Midom、そして今日のサーフ・ミュージック・シーンを代表するミュージシャンDonavon Frankenreiterの2アーティストが<頂>のためだけに来日するということ。全盲でありながら、スラッピングスタイルのギター、パーカッション、そしてマウストランペットを巧みに鳴らし、リズム感抜群の歌で多くのミュージックファンから熱い支持を得ているラウルの才能とライヴパフォーマンスは必見! 一方昼間に海辺で聴くようなイメージが強いドノヴァンが今回出演するのは、Candle Timeでのアコースティック・セット――いつもとはまた異なる感動をもたらすステージとなりそうだ。さらに、ミクスチャー・ミュージックのパイオニアで、今回の<頂>で最もスパイシーなステージを魅せてくれそうなL.A. 発モンスターバンドFISHBONEが初登場、N.Y. からのJesse Harrisがブラジル音楽界の巨匠Vinicius CantuariaDadiによるスペシャル・トリオで登場し、日本だけの貴重なステージを披露するなどなど見逃せないものばかり!

Raul Midon – Sunshine(I Can Fly)Live in Tokyo

お次に我らが日本人アーティストでも特に注目したいのは、第一弾ラインナップの時点でかなり大盛り上がりとなったTHA BLUE HERB→Pia-no-jaC←の2組。両アーティスト共に<頂>初登場となる。他ではステージを観たことがあっても<頂>でのパフォーマンスがどのようなものになるかは誰もまだ予想できない。また、BAGDAD CAFÉ THE trenchtownに活動休止していたヴォーカルのMai が復帰し、本格再始動として<頂>にカムバックすることや、「ITADAKI Club Live Session」と題した特別編成によるスーパーセッションもチェックしておきたい。ソウルミュージックを軸にあらゆるジャンルのダンスミュージックを構築するcro-magnonを筆頭に、デリック・メイの“STRINGS OF LIFE”のカバーで話題となりLOUI VEGA、BLAZE などハウス界の重鎮プロデューサーとのコラボレーションも実現したヴァイオリンの金原千恵子、日本におけるヒューマンビートボックスのパイオニアAFRA、そして<頂>ではお馴染みのレゲエ・ミュージシャンPJがベース&コーラスを担当し、ライヴ・ペイントにはGravityfreeまでもが参加…と、どのラインナップも何かしら<頂>オンリーのミラクルなステージになりそうで期待が高まるばかり!!

最後にQetic的一押しのアーティストは、Cosmic Blessing Ensemble。ジャパニーズバリアレックのパイオニアCalmとCitizen of Peace、Kakuei(O.A.U.)のトリオは、2012年に同メンバーで行われた<Calm presents K.F. – Spacey Buddha Set Live>から着想がはじまり、あたため、練り上げてきた新たな音を<頂>にて初公開することに。ここでは、後に発表されるタイムテーブルの時間帯に合わせた異次元空間を準備しており、もちろん全曲が新曲! チルアウトやアンビエントといった既存のジャンル枠に収まらない、ゆったりとした地球の音は<頂>だからこそ、思う存分堪能できそう?!

(text by ya-mane)

★<頂 ITADAKI 2013>ダケ! 3つの魅力をお伝え★

Qetic編集部では、ラインナップも出揃い3月26日(火)よりチケットも発売開始と、いよいよ開催まで楽しみになってきた当イベントを大特集!! 異彩を放つ<頂 ITADAKI 2013>にしか無い3つの魅力に迫る!!!

【夏フェス】<頂 ITADAKI 2013>最終ラインナップ発表! その魅力に迫る特集!! event130322_itadaki_1-1

【夏フェス】<頂 ITADAKI 2013>最終ラインナップ発表! その魅力に迫る特集!! event130322_itadaki_3-1

その① 誰でもウェルカム! 家族連れでも楽しめる多い音楽祭(中学生以下は無料デス!)

子供から高齢者まで、幅広い年齢層の参加者を持つ本フェスティバル、実は参加者の中でも多いのが子供連れだ! それもそのはず、中学生以下は無料で、搾乳室や、おむつ交換所も完備し、小さい子供でも安心して連れて行くことが出来る。キッズエリアには遊具はもちろん、音楽・アート・クラフト体験のワークショップも有り、楽しみながら創造力を広げられる場所となっている!! さらに、“ITADAKI ART JAM”と題されたアーティスト×Kidsプレジェクトがあり、昨年はステージに上がりたい子供たちを一般公募し、歌やライブペイントをステージ上で体験したと言うから、今年も子供たちの感性を豊かにする魅力的な企画が行われるだろう!

その② ゴミゼロの徹底! 「持ち物は、マイ箸! マイカップ! 携帯灰皿! 廃油!」

<頂 ITADAKI 2013>では、「ゴミを出さない」というスタイルの下、参加者にマイ箸・マイカップ・携帯灰皿の持参を呼び掛けている! そして、出店ブースで提供するドリンクカップ・食器も全てがリユースだ。また、音響・照明・出店等、本フェスティバルで使用する全ての電力は、廃天ぷら油を精製して作ったバイオディーゼル燃料を使って発電。驚くことに、その廃油は事前回収だけでなく、本フェスティバル当日にスタッフ・来場者・地元地域の方々から回収されている! 来場者の中に本フェスティバルの為に廃油を溜めている家庭もあり、回収率もなかなか高いようだ。徹底されている「ゴミを出さない」スタイル。極力ゴミを抑えて、リサイクルとリユース出来た時の達成感って素晴らしいのかも。来場者はマイ食器の持参を忘れず、いまからでも廃油を溜めておこう。

その③ みんなで頂く、極上の時間「キャンドルタイム」

夕暮れ時に会場内の電気を止めて、それぞれが持ち寄ったマイキャンドルに灯をともし、一日一組のスペシャルライブを楽しむ特別な時間「キャンドルタイム」は<頂 ITADAKI 2013>のメインイベント!! 至高の「キャンドルタイム」を良質な音楽で演出してくれるのがドノヴァン・フランケンレイターと手嶌葵。会場一面に広がる無数のキャンドルの灯り、その中の一つ、その中の一人になって特別な瞬間を頂く!! その瞬間がまさに<頂 ITADAKI 2013>の醍醐味と言えるだろう。当日は④のワークショップで自分だけのキャンドルを作ることが出来るが、こちらを参考にオリジナルキャンドルを作って持参するのもアリだ。

「最高の音楽を、最高のシチュエーション」で頂く<頂 ITADAKI 2013>! <頂>ならではの徹底した雰囲気作りに対する姿勢が、「最高のシチュエーション」を作り上げる。それが支持され集客数を確実に増やしている本フェスティバルだが、これからも興味深い企画が増えていくだろう! まだ体験した事のない人は、是非今年こそ遊びに行ってみよう!

(text byおばけ)

Event Information

頂 ITADAKI 2013
2013.06.01(土)~06.02(日)@吉田公園(静岡県榛原郡)

第4弾ラインナップ!
東京スカパラダイスオーケストラ/PUSHIM/NAMBA69(ex-難波章浩-AKIHIRO NAMBA-)/
Cosmic Blessing Ensemble(Calm × Citizen of Peace × Kakuei)/LOVE FOR THE FUTURE feat. Keyco、PAPA U- Gee、HUNGER(GAGLE)、Kads MIIDA/頂CLUB LIVE SESSION(
cro-magnon、金原千恵子、AFRA、PJ、Gravityfree

第3弾ラインナップ!
FISHBONE/Raul Midon/Jesse Harris、Vinicius Cantuaria & Dad a.k.a. TRIO ESTRANGEIROS/KINGDOM★AFROCKS/BAGDAD CAFE THE trenchtown

第2弾ラインナップ!
Donavon Frankenreiter/手嶌葵/七尾旅人

第1弾ラインナップ!
THA BLUE HERB/→pia-no-jaC←/Emi Meyer/Nabowa/WILD MARMALADE/GOMA&The Jungle Rhythm Section/渋さ知らズオーケストラ