20代おしゃれ女子から熱い支持を得ているフリーアーティスト/フォトグラファーの信岡麻美さん、Tempalayのサポート〜ソロ活動で注目を集めているアーティストAAAMYYYさん、MVなどの映像制作の仕事に携わっている西村理佐さんの3人が、「“チェキスクエア” instax SQUARE SQ10(以降、SQ10)」を使って、AAAMYY“KAMERA(feat.TENDRE)”のMVを制作!今回は撮影裏話と制作を通じて感じたSQ10の魅力について訊きました。

Interview:信岡麻美×AAAMYYY×西村理佐

【インタビュー】信岡麻美×AAAMYYY×西村理佐が語るMV『KAMERA(feat.TENDRE)』の制作秘話 0Q0A1860-1200x800

――今回の企画は、富士フイルムから信岡さんへのオファーをきっかけだったそうですね。企画の経緯から教えていただけますか?

信岡麻美(以下、信岡) 『NIL』という雑誌で私がSQ10を使って撮影した写真が載るっていう企画に参加したことがきっかけで、今回の動画制作のお話をいただいたという感じです。そこからアソビシステムさんとSQ10を使ってなにをしようかっていう相談をして。よくあるHOW TO動画みたいなものを撮るなら私じゃなくてもいいかなって思ったので、SQ10で出来ることを盛り込みつつアーティストを起用したMVを制作するのがいいんじゃないかなと考えて、こういうかたちにしました。

――そこからAAAMYYYさんと西村さんへ声をかけたんですね。そもそも3人はどこで出会ったのか、覚えていらっしゃいますか?

3人 うーん。ライブかな?

AMMYYY そうだね、ライブでよく会うからね。

信岡 私は、西村とは出会って5〜6年前くらいかな。共通の友だちがいて仲はずっと良かったんですけど、今みたいな仕事はしていなくて。一緒に仕事をするのは2回目です。

AAAMYYY as(信岡)には、一回アーティスト写真(以下、アー写)を撮ってもらったことがあって。

信岡 ちょうど一年前くらいにAAAMYYY のソロ用のアー写を撮りました。今回に関しては、とにかくやりやすい人と一緒にやりたくて。まず距離感を前提に声をかけました。

――気心知れた3人だからこそ作れた画、というのはMVを見ていても感じられるところだと思います。撮影内容は3人で話し合って決めたんですか?

信岡 最初に私と西村で内容を固めて、AAAMYYY本人の楽曲イメージとかもあると思うので3人で詰めていきました。一応彼氏目線という設定なので、彼氏目線を意識してカメラをまわしていました。それ以外はわりと自由で、家と家のまわりでふだんの生活を撮ろうって。スケジュールの都合もあってあまり難しいことはできないし、SQ10を使うっていうところで、なるべく素材を撮り貯めてつなぎあわせようというような手法でやりました。基本的に、最初から最後まで密着してずっと撮影していましたね。

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――プライベート感のある風景やAAAMYYYさんの表情、少しセンチメンタルな空気感がすごく印象的でした。楽曲イメージともぴったり合っていると感じましたが、AAAMYYYさん的にはどうでしょう?

AAAMYYY まさに写真を撮ることに関する曲なので、お話をいただいたときは、うれしかったです。もともと「チェキ」とか「写るんです」を使っていて、そのイメージで書いた曲だったので。撮り直しがきかない景色とかを大事にしたいっていう歌です。ちなみに曲名が“KAMERA”なのは、読み方をわからなくしたいっていうのがあって。ふつうの「CAMERA」じゃなくて「C→K」か「R→L」にするか迷って「C→K」にしました。

――仲のいい3人でのMV制作、撮影中はどんな雰囲気でしたか?

信岡 撮影場所が家っていうのもあって、めちゃくちゃユルかったですね。とにかく普通にだらんと過ごしてもらいたいっていうのがあって、AAAMYYYにナポリタンを作ってもらったり、それをみんなで食べたりとか。

AAAMYYY 「お腹空いたね」「つくるよつくるよ〜」って(笑)。

西村理佐(以下、西村) あと、現場には私たち以外にもう一人アシスタントの男の子に来てもらっていたんですけど、手が写るシーンに出てもらっています。AAAMYYYと彼はほぼ初対面なのでなんか初々しくて、そのときは彼氏に向けるような照れ笑いをしていたかな(笑)。もともとニコニコしている子なんですけど、MVのなかでも本当に笑っているシーンがたくさんありますね。

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信岡 一応、今現在のシーンが定点、回想シーンはビデオで……っていうことにしていたんですけど、当日にカメラが使えなくなってしまって。急遽西村の私物のカメラを持って来てもらって撮影しました。

西村 私が大学生のときに初めてテレフォンショッピングで買ったカメラなんですけど、ふだんから使っています(笑)。あと、全然どうでもいいけどガチャポンが出てこなかったよね。

信岡 店員さんを呼んで出してもらったんですけど、そのシーンもMVに映っています。あとは、たまたまですけど服の色が赤、青、黄色になっていて。

西村 asの写真は色味が多いから、たまたまじゃないと思う(笑)。

信岡 色味に関してはいつも無意識なので、あがりを見てからこの色の気分だったのかと気づきます。今回、富士フイルムさん側からの「こういう画が欲しい」っていうリクエストはあったんですけど、それ以外は本当に自由で。これだけふだんのテンションと変わらない現場は、もうないかもしれないんじゃないかって思うくらい。

――そんな雰囲気のなかでのMV撮影、SQ10での撮影やチェキを映像に落とし込む上でこだわった部分や工夫した点はどんなところでしょう?

信岡 編集は全部西村にやってもらいました。タイトルとクレジットのコマ撮りになっているシーンとか時間のないなかこだわってもらって、めちゃくちゃ頼りになりました。

西村 スキャンしてPC上で編集するっていうやり方もあるんですけど、私はアナログが好きなので、チェキを並べて写真を撮ってちょっと動かして撮って……っていうのを繰り返しました。曲自体も切ない感じだし、SQ10自体がデジタルをアナログにしてくれるカメラっていうところで。

信岡 『NIL』の取材でも話したんですけど、SQ10自体デジタルとアナログの中間だなって使いながら思っていたので、そこも映像に出たかなとは思っています。定点で撮ったキレイな映像とコマ撮りのアナログ感のバランスとかもおもしろいんじゃないかなって。

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Text by Miasaki Nonaka(NaNo.works)
Photo by Haruka Yamamoto