Official Interview:Tame Impala(Kevin Parker)
世界各地の音楽メディアで絶賛、NMEでは年間1位を獲得するなどその年を代表する作品となったアルバム『ローナイズム』から3年。テーム・インパラが通算3作目となるオリジナル盤『カレンツ』を完成させた。バンドの主要人物であるケヴィン・パーカーが、アルバムへの思いを語る!
──前作『ローナイズム』は、メディアや批評家の評判も高く、バンドの存在を世界に広く知られることになった作品になりました。この反響について、どう感じている?
どうだろうね。俺は音楽を作る側だから、反響とかそういうのはシャットダウンするようしてるんだ。もちろん気にもなるけど、それを考えるのをやめたほうが、一番クリエイティブになれるんだよね。反響も結果的には様々だしさ。今までのように自分の音楽を気に入ってくれる人、新たに存在を知ってくれる人、俺の音楽が嫌いな人…それぞれなんだよ(笑)。だから、全部ひっくるめてシャットダウンするんだ(笑)。自分の音楽は、他の人たちのことを考えるんじゃなくて、音楽を作る時は、もし自分が聴く側だったらってことを考えながら作るようにしてる。自分がその音楽から何を感じるか、何を得るかってことを考えながらね。
──しかし前回のアルバムで世界に広くしられることになったのは事実です。そのことにより、好きな音が追求できる自信につながった?もしくは窮屈さを感じている?
その両方だね(笑)。面白い経験だよ。知られるようになるともちろん自信はつくんだけど、世界の目を感じるのはプレッシャーでもあるし、変な感じもして……。
──それも踏まえ、今回の新作を作るのは以前より難しかったですか?
いや、そんなことはない。さっきも言ったように、制作の時はそういうのは考えないようにしているから。とにかくプロセスを楽しむようにしてるんだ。
──前作をリリースして3年近く。バンド、またケヴィンはどういう時間を過ごしていた?映画『ダイバージェント』のサウンドトラックでの、ケンドリック・ラマーとのコラボも面白いなと思いましたが。
突然聞かれるとわからないな。俺の頭の中のカレンダーって全然機能してなくて(笑)。覚えているのは、その殆どはツアーに出ていたこと。他にも色々あるはずなんだけど、今パッと思い出せないな。
──ケンドリックとのコラボについては?
彼とは作業してないんだ。あれは誰かが彼に上からラップをさせただけで、俺たちは関係ないんだよ。だから、あれはコラボレーションではないんだ(笑)。
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