昨年、『JYRO』という名称の二輪ボードを日本国内に向けて発表したY Volution社が、今年もまたユニークで新感覚の乗り心地を提供する新製品を発表しています。<東京おもちゃショー2017>にて、一足早くお目見えとなったこれら新たな『JYRO』シリーズにチャレンジします!

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今回新たに発表された製品は2つ、『JYRO Roll』と『JYRO Solo』です。『JYRO Roll』はちょうど70p×30p弱のボードの中心部分をくり抜いて、大きなタイヤを一つ付けたようなもの。今回<東京おもちゃショー2017>にて、本邦初公開となりました。『JYRO Solo』は、近年海外などでもそのスタイルを見せるメディアも数多くありますが、並列に並んだ2のタイヤが付いた本体に、足を乗せるラダー(翼)のようなステップが2つ付いたもの。二輪ではありますが、前後のバランスに関しては一輪となっているため、乗車感覚としては一輪車と同じような感じではないでしょうか。ちなみに対象年齢としては16歳以上と、ちょっとハイクラスの作りとなっています。

時代は一輪車か!? 東京おもちゃショー2017で新たな「JYRO」製品に乗ってみた jyroroll6-700x466
JYRO Roll
時代は一輪車か!? 東京おもちゃショー2017で新たな「JYRO」製品に乗ってみた jyrosolo5-700x466
JYRO Solo

それにしても「なぜ一輪?」という方もおられるかもしれません。その問いには「逆に、一輪ではいけないのか?」という回答もあるでしょう(笑)。冗談はさておき、二輪、三輪と車輪が増えるたびに本体は安定しますが、その分乗車感覚、あるいはコントロールに関しては制約が増えていくというデメリットもあります。一輪車はコントロールが難しいという反面、それだけ二輪以上の車両にはないユニークな乗車感覚が得られるというメリットがあり、そのコントロールの難しさを、ジャイロの原理で補い、新感覚の乗車体験を得るというコンセプトがあるのでは? という感じでもあります。

さて、この『JYRO Roll』『JYRO Solo』ですが、基本的な乗り方は昨年レポートした『JYRO』と同じ、まずは両足を置き、まっすぐ立つことが基本になります。但し『JYRO』と違ってこの製品は、前後の揺れだけでなく横もありと、前後左右360度方向に安定しようとする力がジャイロにて制御されることになります。『JYRO Roll』はイメージしやすいこともあるのか、割とすぐ安定した姿勢は取れるかと思います(当日初めてやられたという方が、すぐ乗れるケースもあったとのこと)。

時代は一輪車か!? 東京おもちゃショー2017で新たな「JYRO」製品に乗ってみた jyroroll2-700x1050 時代は一輪車か!? 東京おもちゃショー2017で新たな「JYRO」製品に乗ってみた jyroroll3-700x1050

一方、『JYRO Solo』は二輪のため若干でも安定するかと思いきや、難易度は『JYRO』よりも高いかもしれません。『JYRO Solo』をまたぐ格好で足で挟み、ステップの上に立つのですが、四方八方に支えがないため若干の練習が必要です。ちなみにこの『JYRO Solo』、面白いことにジャイロ機構が常に動くため、電源のスイッチがオフの時は倒れる格好になりますが、電源を入れるとその時点で本体が直立します。この「自立している」という感覚を認識するのが、ステップ上に立つコツの一つではないでしょうか。

時代は一輪車か!? 東京おもちゃショー2017で新たな「JYRO」製品に乗ってみた jyrosolo2

自立してしまえば、あとはこっちのもの。前後への体重のかけ方で自由に移動します。最高速度は『JYRO Roll』で15q/h、『JYRO Solo』で20km/hと結構なスピードが出ますが、このスピードも重心移動のやり方で自由にコントロールが可能。また左右の重心移動によりカーブにも対応することができます。まずは自立するというところが難しいですが、乗れてしまえばかなり面白い乗車感覚が味わえるでしょう!

またBluetooth機能を搭載し、スマートホンを経由して音楽を鳴らしたりすることも可能、遊び心も満載です。最大移動距離は『JYRO Roll』が12km、『JYRO Solo』が15から20km(但しカタログスペック条件による)と、バッテリも割と大容量なものを使用し、実用性もありそうです。但し、もちろん公道で走ることは許可されていないため、くれぐれもご注意を。車体価格は両機種とも10万円前後と想定されているとのこと。皆さんも機会があればぜひ一度、チャレンジしてみてはいかがでしょうか?

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