2014年に創立75周年を迎えるジャズ・レーベル〈ブルーノート〉による新たなプロジェクト、DJ松浦俊夫率いる「松浦俊夫 presents HEX」。そのデビュー・アルバム『HEX』の詳細が発表された。
11月20日(水)に発売するアルバム『HEX』は、松浦のディレクションのもと構築されたオリジナル曲5曲と、〈ブルーノート〉のカバー3曲で構成。オリジナル曲は、ジャズで踊るダンサーたちのステップが目に浮かぶ“ジャズステップ”、クラブ・シーンでも人気の高いハービー・ハンコックのブルーノート・ナンバー“サコタッシュ”へオマージュを捧げた“スイート・フォー・ザ・ヴィジョナリー”、アラブ風メロディのワルツからドラムンベースの強力なビートに変化する“ダハシュール・ワルツ”、U.F.O.の名曲“コズミック・ジプシー”を想起させるブラジリアン・フレーヴァーの“トロピカリア 14”など、聴く者の五感を存分に刺激するナンバーが満載だ。
また、松浦のDJならではのアンテナによりオファーした、3人の個性豊かなゲストヴォーカルを迎えたブルーノートのカバーも話題。EGO-WRAPPIN’の中納良恵は、ブルーノートの名ピアニスト、ホレス・シルヴァーが1962年に発表した“ザ・トーキョー・ブルース”に、新たに日本語詞を書き下ろし“オーサカ・ブルース”としてカバー。
そして、先日の来日公演も好評だったブラジルの巨漢グルーヴ・マスター、エヂ・モッタは同曲をホレス自身が書いたオリジナル英語詞で歌っている。尚、この2曲には東京スカパラダイスオーケストラからNARGO、GAMOのホーンが加わり華を添えている。さらに、ブルックリンを拠点とする注目の叙情派シンガー・ソングライターのグレイ・レヴァレンドが、ヴィブラフォン奏者ボビー・ハッチャーソンの1969年発表の『ナウ!』に収録されたスピリチュアルでフォーキーな“ハロー・トゥ・ザ・ウィンド”を浮遊感あふれるヴォーカルでカバーしている。アルバムの出来栄えを絶賛したジャイルズ・ピーターソンが、自身がホストを務めるUKのBBC Radio 6「ワールドワイド」でアルバムから2曲を先行オンエアするなど、早くも世界的な評価を集めている。
かつて80年代末にケニー・ドーハムの“アフロディジア”がロンドンのダンス・フロアを沸かせたように、ブルーノートとクラブ・シーンは強い関係を築いてきた。それから四半世紀経った2013年、その最新形をHEXが東京から世界に向けて発信する。
また11月1日(金)には恵比寿リキッドルームにて開催される、ジャイルズ・ピーターソンとJ-WAVEとタッグを組んで送る音楽の祭典<WORLD WIDE SHOWCASE 2013>で、初のライブ・パフォーマンスを披露する「松浦俊夫 presents HEX」。リリースも楽しみだが、まずはこのイベントに参加してみてはいかがだろう。
Event Information
J-WAVE 25th Anniversary
Gilles Peterson’s “WORLDWIDE SHOWCASE 2013” 〜magic no.9〜
2013.11.01(金)@恵比寿LIQUIDROOM
OPEN/START 18:30
ADV ¥5,500/DOOR ¥6,500(1ドリンク付)
LINE UP:GILLES PETERSON、THE STEPKIDS(Stones Throw)、JAZZTRONIK(Special Live Set)、William Adamson aka Earl Zinger/Rob Gallagher(2 banks of 4/Galliano)、松浦俊夫 presents HEX ヘックス(Blue Note Records 75周年記念バンド)、石井亮(DJ)、SO IN THE HOUSE(VJ)、428graffi(Art Work)
TICKET:
一般プレイガイド
ぴあ(Pコード:211-249)、ローチケ(Lコード:74436)、イープラス
お問合せ:LIQUIDROOM(03-5464-0800)
主催:J-WAVE 25th ANNIVERSARY
企画/制作/招聘:rejoice(株式会社Shalala Company)
協力:ユニバーサル ミュージック合同会社、BBQ株式会社、BEATINK、株式会社Styrism、ビクターエンタテインメント株式会社、ローランド株式会社