初期のニーナ・シモンやロバータ・フラックを連想させるパワーや精神性を感じさせ、既に多くの評論家から賞賛を集めているザラ・マクファーレン。2012年には、オランダで開催された<ニーナ・シモン・トリビュート・コンサート>に、ジャズ・スター、グレゴリー・ポーターと共に出演。また日本にもニコラ・コンテ、ティル・ブレナーと共に来日している。
日本デビュー作となる今作『イフ・ユー・ニュー・ハー』は、ザラ・マクファーレンがジャイルス・ピーターソン主宰の〈ブラウンズウッド・レコーディングス〉よりリリースする2作目のアルバムとなる。本作では自らの可能性を押し広げ、ソリッドなトラックに乗せ、繊細で変化に富んだその歌声を露わにしている。さらに自作曲に加え、意外なカバー曲も幾つか収録。その中の一つが、見事なジャズ・アレンジが施されたジュニア・マーヴィンの名曲“ポリス・アンド・シーヴス”だ。ジャマイカ独立50周年を祝うべく、ミュージック・ビデオと共に発表されたこの曲は、すぐさまファンやラジオからの熱い支持を得て、YouTubeでは既に37,000回以上再生されるに至っている。
知る人ぞ知るカルト名曲、ノラ・ディーンの“アンジー・ラ・ラ(アイ・アイ・アイ・アイ)”では、ニューヨークで活躍するレロン・トーマスをトランペットとヴォーカルで起用している。 同じく〈ブラウンズウッド・レコーディングス〉からデビューしたホセ・ジェイムズが、いまではグレゴリー・ポーターと共に現在進行形の男性ジャズ・ヴォー カル・シーンを牽引しているように、今後の女性ジャズ・ヴォーカル・シーンの未来を担うであろうザラ・ マクファーレン。その魅力が今作『イフ・ユー・ ニュー・ハー』によって紐解かれている。
Music Video:Police&Thieves
「ザラはこのアルバムで、世界で最もエキサイティングなジャズ・シンガーの一人であることを証明する。彼女は美しい声、テクニック、感情表現を持つだけでなく、彼女の音楽を非常にユニークなものにしているヒップなロンドンのバイブスを醸し出している。この素晴らしいレコードで、さらにブラウンズウッドの評判を高めるだろう。」
― ニコラ・コンテ
「ザラの純粋で、魂がこもったジャズの歌にはいつも驚かせられるよ。」
― ジャイルス・ピーターソン
Release Information
[amazonjs asin=”B00G34GQBE” locale=”JP” title=”If You Knew Her 帯解説・ボーナストラック1曲収録 / 国内盤 (BRC401)”]